「トータルしてレベルが高い」アドマイヤサガス
中央時代は橋田満厩舎に所属し、通算7勝を挙げ、2014年北海道スプリントカップを制したアドマイヤサガス。
6月11日アハルテケステークス(東京ダート1600m)を最後に、船橋の川島正一厩舎に仲間入りをしました。川島厩舎と言えば、これまでもタイムズアローやバトードール、モンサンカノープスなど、中央卒業生たちを南関東の重賞ウイナーへと導いています。
さすがは中央のオープンでバリバリに走ってきた馬だけに、8歳とは言っても雰囲気たっぷり。個人的には青毛&青鹿毛馬好きなので、この独特の光沢感たっぷりの黒光りした毛並を目の当たりにして、「カッコいいなぁ」と惚れ惚れしてしまいました。
厩舎にいる時のアドマイヤサガス。大人しくて扱いやすいお利口さんだそうです
「多少馬っけはありますが、気性は素直で扱いやすいですよ。一つずつがトータルしてレベルが高いなぁと思います」と担当の北野厩務員。
移籍緒戦となったのが、7月20日の習志野きらっとスプリント(船橋1000m)。このレースは、1000m以下のレースで実施されてきた地方競馬スーパースプリントシリーズのファイナルで、全国からスピード自慢たちが集結しました。
青毛で526キロの雄大な馬体は目を引きました
昨年に続いて、南関東&地方競馬全体のリーディング(7月24日現在 181勝)に君臨している船橋の森泰斗騎手がアドマイヤサガスをエスコート。
鞍上の森泰斗騎手は、去年に続いて、南関東&地方競馬全体のリーディングに君臨中です
大外枠からかなり気合いをつけていって3番手外目にポジションを取りましたが、それ以降は抜群の手応えで先頭へ並びかけました。最後は連勝中の上がり馬フラットライナーズとのマッチレースとなり、交わしかけたところもありましたが、半馬身差届かず……。
フラットライナーズ(内)とアドマイヤサガス(外)とのデッドヒート
今回のアドマイヤサガスは転厩初戦、自身にとって初めての1000m戦、さらには勝ち馬よりも2キロ重い58キロでの競馬となりましたが、この馬の地力の高さをまざまざと見せつけられるものとなりました。
「初めて乗せて頂きましたが、さすがはいい馬ですね。1000メートルなので出していきましたが、思っていたよりも前についていけて展開も向きました。(直線に入るところでは)楽勝かなと思うくらいの手応えだったんですが、テンに急がせてあの馬のリズムで走れていない分伸びきれなかったと思います。
距離がもう少しあって、あそこまで急がせる競馬じゃなければ。息遣いなどはまだこれからよくなりそうです。結果を求められる馬だし、それに応えられるように頑張っていきたいです」(森騎手)
この後は8月31日のアフター5スター賞(大井1200m)から9月22日の東京盃(大井1200m)に進む予定で、その先にはもちろん、11月3日に行われるJBCスプリント(川崎1400m)も見えてくるでしょう。まさに南関東短距離馬の王道路線。
「これまでの疲労も感じさせないし、8歳でもとても若いです。見た目にもすばらしい馬ですよね。オーナーの近藤利一会長からこれだけネームヴァリューのある馬を入れて頂いて、何とかまた肩掛けが取れるように頑張りたいですね。短距離からマイルくらいまでで走らせたいと思っています」(川島調教師)。
頼もしい1頭が南関東に仲間入りをしました!!!
川崎で「怪獣酒場」とのコラボ企画
さて、今日25日から川崎開催がスタートします。28日には、川崎駅前にある「怪獣酒場」とのコラボ企画で「怪獣酒場の競馬場侵略作戦」が実施され、この日は川崎競馬場が怪獣たちにジャックされるのです(笑)。
去年も大人気だったこの企画。レース名が怪獣にちなんだものだったり、怪獣たちが遊びに来てくれたり、コスプレ誘導馬も怪獣の装いをしたりと、怪獣一色。怪獣酒場のバルタン店長さんが予想をしたり(笑)。
怪獣酒場のバルタン店長の場立ち予想も楽しめます
いつもとは違う雰囲気の川崎競馬場が楽しめますよ。詳しいことは川崎競馬のホームページをご覧ください。
http://www.kawasaki-keiba.jp/ 次回は8月8日(月)にお会いしましょう!