順当はありえない
過去10年、新潟日報賞が距離1400m(内回り)で行われたこと4回。その4回ともに17頭以上の多頭数のハンデ戦だった。当然、順当はありえない。
4回の馬券に関係した12頭の中には「9、17、12、6、6、8、10」番人気の馬が含まれ、人気馬同士の組み合わせは一度もない。
スタートして3コーナーまでの向う正面が約700m近い長い直線で、4コーナーを回ると最後の直線は約360m。多頭数で最後の直線もバラけることはないから、もまれる危険大の内枠有利とはならず、4回ともに「16番」より外の馬が連対しているという記録がある。ロスが大きいとみえても、外枠の馬を消してはいけない。
そういう外の16番を引いてしまったが、ルメール騎手と過去【1-1-0-0】の
オコレマルーナ(父ディープインパクト)から入りたい。
最近は1600〜1800mにマトを絞っているが、マイルの持ち時計「1分33秒0」ではこのクラスは勝てない。1400mは4歳の夏以来だが、当時、格上がりの1600万下の芝1400mを休み明けで「1分20秒4(上がり32秒9)」で突っ込んだ星がある。2走前は、1600mを上がり33秒2でクビ差2着、前回は東京1800を自己最高の1分45秒5で乗り切っているから、能力の衰えはない。
ルメール騎手の乗った2回は、ともに後方に置かれることなく、好位〜中団からレースを進めているのが強みか。スプリンターズSを勝ったアストンマーチャンの半弟。本質スピード型を示すように、このクラスの1400mは2戦しただけだが、32秒9と、32秒7でまとめている。短距離はあまり出走していないだけのことで、1600mよりむしろ合っている可能性もある。
昨年のこのレースを1分20秒4で小差4着の
アンジェリック(父シンボリクリスエス)と、人気の4歳馬
ブラヴィッシモ(父ファストネットロック)本線に、動きのいい
ウエスタンメルシー、
ムーンクレストなどの伏兵にも手を広げたい。