▲凱旋門賞直前のシャンティイから笹川翼騎手がレポート!(中央の赤帽が笹川騎手、写真:本人提供)
地方所属としては異例のフランス遠征を敢行し、ただいま海外修行真っ最中の笹川翼騎手(22歳・大井)が、凱旋門賞直前のシャンティイから、自身の成長と臨戦態勢のマカヒキの様子をレポート! 調教で併せ馬の相手役に抜擢されるなど、同馬の"今"を肌で感じたという笹川騎手が、日本馬による凱旋門賞初制覇へ心強い言葉とエールを送ります。
世界のレジェンドと追い比べ!
このコラムが配信される頃、日本では"こんにちは"でしょうか? それとも"こんばんは"でしょうか(笑)? フランス・シャンティイで修業中の笹川翼です。前回のコラムをたくさんの方に読んで頂けたようで、大変嬉しいです。まだまだ学ぶことばかりの若手の立場ですが、今回も自分なりにフランスで感じたことを発信させて頂ければと思いますので、どうかお付き合いをよろしくお願いいたします!
さて、フランスに来てからまもなく一カ月。こちらでの生活にもだいぶ馴れ、少しずつではありますが、周りとコミュニケーションも取れるようになってきました。レースに乗れるかもわからない状態で遠征を決め、初めは不安もありましたが、今となっては数日後に日本に戻ると思うと少し寂しい気もしています(笑)。
というのも、前回このコラムでお伝えしたフランス初騎乗の後も、現地で何レースか騎乗機会を頂き、貴重な経験を積ませて頂きました。例年の凱旋門賞を見て、ご存知の方も多いと思いますが、こちらの競馬はとにかくペースが緩く、よーいドンの競馬が基本。その中で勝負するには、"馬をコントロールする技術"が大事だと痛感させられました。具体的に言うと、やはり"折り合い"。簡単に得られるほど単純な技術ではありませんが、"馬と折り合うことへの意識"は渡仏前より強まりました。フランスは南関東とは全くタイプの違う競馬でしたが、若手のうちにこういったレースを経験できたことに、遠征したことの意味を感じられました。
そう、それと! 一緒のレースに乗った騎手の方たちがビッグネームばかりだったんです! 日本でもおなじみの