【次回公開日変更のお知らせ】
今週末3日間開催の関係で来週の最終追い切り日を変更することが予想されます。そのため次回「調教Gメン研究所」の更新は10月13日18時の公開となります。予めご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。
キタサンブラックは休み明けで割り引きも!?
今週は10月9日に毎日王冠、10月10日に京都大賞典ということで、後者のレース出走予定馬は最終追い切りが明日、10月6日が大半となりました。10日には南部杯もあるので、ここでは毎日王冠をメインに取り上げつつ、10日のレースからも1頭ずつを取り上げておきたいと思います。なお、京都大賞典と南部杯の最終追い切りに関しては明日のトレセンニュースで速報する予定です。
先週のスプリンターズSはソルヴェイグに◎を打って正解。馬券は複勝のみでしたが、好配当のおかげでプラス収支にもっていくことができました。レースを見ていた時は4コーナーの時点で「ビッグアーサーにやられた」という手応え。ただ、直線を向いた時に進路がなく、おまけに躓く不利まであったので、最終的には12着という結果に。これについては、福永祐一騎手が「祐言実行」のコラムで回顧をしています。
以前、天皇賞(春)のシュヴァルグランについて、同騎手が回顧した時にも当コラムで書きましたが、このように騎乗者から具体的な回顧をしてもらえることは本当に助かります。これまでは勝った時のジョッキー回顧は多かったのですが、今回のように1番人気を惨敗した時の回顧というのはほとんどありません。そういった意味でもこういった回顧は意味のあることだと思います。
実はこの先、1時間ほどかけて、じっくりと文章を書いたのですが、結局何を伝えたいのか分からなくなったので削除しました(笑)。でも一言だけ書かせていただくと、回顧コラムはビッグアーサーに対する立場によって、受け取り方が大きく違ってくると思います。私はビッグアーサーに対する評価を4番手にした立場として「なるほど」「やっぱり」と思えることが多かったということです。
【毎日王冠/アンビシャス】
昨年はラジオNIKKEI賞を勝って、3歳の秋初戦として出走したレース。今年は宝塚記念に敗れて、休養を挟んでのレースとなりましたが、どうも中間の追い切りが昨年と違います。昨年の結果が6着だから、変化があった方がよい。そんな見方もあるでしょうが、私は昨年は調子が良かったけど、出遅れた結果が6着。メンバー最速上がりを使っていることが状態の良さを示していたと思っています。
1週前追い切りは併せ馬で先着した上、4F51.0秒、1F12.6秒の時計をマーク。それが今年はヒストリカルと併せて、先着はしたものの、4F52.5秒、1F14.1秒とラストが遅すぎます。最終追い切りも見違えるほど良くなったという印象はなく、決して順調な追い切り過程だと思えません。やっぱり9月15日に4F52.6秒と帰厩してまもない時期に速い時計を出したことが影響しているように思えます。
決して順調な追い切り過程だと思えないアンビシャス(10月4日撮影)
【毎日王冠/リアルスティール】
1週前追い切りは今回コンビを組むM.デムーロ騎手が跨って、CWでの併せ馬。大きく追走していたとはいえ、追いついて同入でゴール。これまでの1週前追い切りでは早目に前を射程圏に入れて、直線では相手を突き放すという動きばかりだったので、少々地味に映る内容でした。
そして、最終追い切りは坂路で。時計は4F51.5〜3F37.4〜2F24.5〜1F12.2秒と申し分なし。あとは1週前追い切りの動きをどのように評価するか。海外遠征帰り惨敗後の休み明けという判断が難しい状況での出走。もともと休み明けよりも2走目の方がパフォーマンスが上がるタイプでしょうし、まして今回は58キロという斤量。これらを考慮すれば、そこまで高い評価ができないというのが正直な評価です。
【毎日王冠/ステファノス】
昨年の毎日王冠で予想コラム◎。個人的には決して悪い内容ではなかったと思っています。今年は宝塚記念5着からの出走ですが、5歳になって、明らかに安定感が増してきた。そんな印象を受けるこの休み明けです。
9月下旬からの追い切りには、今回レースで騎乗予定の川田将雅騎手が跨っていることが多いのですが、併せ馬では常に先着。しかも馬なりでの先着ですから、このあたりが昨年の最終追い切りとは違います。追い切り本数も適度ですし、休み明けだからといってパフォーマンスが下がることはないでしょう。
休み明けでもパフォーマンスが下がることはないステファノス(10月4日撮影)
【京都大賞典/キタサンブラック】
レースに向けた追い切りは毎週のようにトレセンニュースでお伝えしていましたが、9月21日時点でのCWでの動きに比べると、週を追うごとに良化しているという印象は変わりありません。最終追い切りもCWで6F83.3秒でラストは1F11.9秒。しっかり伸びているので、見た目には特に気になるようなことはありません。
ただ、この中間の追い切りを開始時期から見てみると、9月18日の坂路での時計が最初。時計の出し始めが少し遅いところがどうなのかという点はあります。昨年のセントライト記念が同じような日数で調教して1着という結果が出ているので、その点からは心配ないと思いますが、万全だなあと思えた大阪杯では1ヶ月以上前から坂路で時計を出し始めていました。寒い時期と暑い時期の差があるだけに、そこまで気にすることもないかも知れませんが、ひょっとしたら休み明けでパフォーマンスが低くなるという可能性は考えておきたいところ。
休み明けでパフォーマンスが低くなるという可能性は考えたいキタサンブラック(10月5日撮影)
【南部杯/コパノリッキー】
最終追い切りは6日に予定されているので、1週前追い切りまでの段階で感じたことなどを記していきたいと思っています。まずは前走の馬体重の増加について。547キロという数字はデビュー以来最高ですが、個人的にはこの体重で厚みが増したというか、ダート馬らしい迫力が出たように思います。今回の出走に関しても、輸送で減るようなことがなければ、同じような数字での出走になるのではないでしょうか。
ただ、追い切り本数が昨年までの秋の休み明けと比較して少ないという事実もあります。たとえば、2014年のJBCクラシック。ここは坂路とCWを併用して合計10本。これに対して、今回は最終追い切りを含めたとして合計5本。前記したように、体重は全く問題ないと思いますが、本数での中身の仕上がりという点はどうでしょう。きっと6日の追い切りでも素軽い動きを見せてくれそうですが、全幅の信頼というところまではどうでしょう。
◆次走要注意
・10/1 シリウスS【カゼノコ】(6人/5着)
位置取りが後ろだった上、勝負どころから上がっていこうとした時に不利。それがありながら掲示板は確保しており、相変わらず末脚はしっかりしています。
今後、どのあたりを目指してくるのか、といったところですが、昨年のみやこSのように水分をたっぷり含んだダートの方が差しやすいのではないでしょうか。
[メモ登録用コメント] [ダート]良馬場以外のダート中距離で買い
・10/2 スプリンターズS【ソルヴェイグ】(9人/3着)
馬体重は-10キロでしたが、それ以上に最後の直線であの狭いところを割って出てきた根性が凄いところ。しかも直線は急坂なわけですから、相当厳しいレースだったと思います。
もちろん馬体重が増えることがベストだと思いますが、今回のレースで経験したことは多いと思いますし、次走以降も今回のような最終追い切りなら重賞タイトルを積み重ねていくはず。
[メモ登録用コメント] [芝1200m]最終追い切り坂路でラスト1Fが12.5秒以下の最速ラップなら勝ち負け
◆今週の追い切り特報
・2歳新馬【ローズストリート】
素質馬の集まる10月10日の京都芝1600m(牝)へ出走予定。しかし、中間の追い切り、そして最終追い切りを見るかぎり、上位争いしてなんら不思議ない絶好の動きを見せています。特に5日は新馬を追走して外から追い抜いて、追われてしっかり。時計も優秀なだけに馬券的妙味がありそうです。
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今週末3日間開催の関係で来週の最終追い切り日を変更することが予想されます。そのため次回「調教Gメン研究所」の更新は10月13日18時の公開となります。予めご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。
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