やはり牡馬相手の好走歴というのは大事
エリザベス女王杯といえば、思い出すのが09年の大波乱。11番人気クィーンスプマンテが勝ち、12番人気テイエムプリキュアが2着。1番人気ブエナビスタは3着止まりで、馬連10万馬券、3連単は154万馬券となった。
あの波乱は展開が作ったもの、という認識が一般的だろうが、後付けでよければあの馬券を当てる根拠は作れる。それは「牡馬相手に好走歴があった」というものだ。クィーンスプマンテは8月にみなみ北海道Sで勝っており、テイエムプリキュアは1月に日経新春杯を勝っていた。ブエナビスタは当時3歳だが、札幌記念で2着している。
ちなみにこの09年、「同年に牡馬を相手に芝の古馬オープン戦で3着以内していた馬」は、この3頭のほかにカワカミプリンセス(産経大阪杯3着→エリザベス女王杯では5番人気9着)しかいなかった。
やはり牡馬相手の好走歴というのは大事なのかもしれないと思うが、より長い期間で見てみると、クィーンスプマンテらのような人気薄激走馬を見つけるよりも、上位人気馬の峻別に役立ちそうな気もする。先述した「同年に牡馬を相手に芝の古馬オープン戦で3着以内していた馬」で、過去10年エリザベス女王杯で5番人気以下になりつつ馬券に絡んだのは、実は09年の2頭しかいない。着度数でいうと[1-1-0-20]だ。反対に4番人気以内に推されていた馬は[1-5-3-2]。1頭(14年ラキシス)しか勝っていないので単回収率は61%となるが、複回収率は131%。なにより複勝率81.8%という信頼性は、3連複・3連単を買うファンにとってはありがたい。
今年の該当馬はやや多く、50音順でウインプリメーラ、クイーンズリング、タッチングスピーチ、ヒルノマテーラ、マリアライトの5頭。ただ4番人気以内となるとさらに限られてくる。その枠内に入ってくる馬は、3連系の馬券では逆らえない存在ということになる。
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