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京阪杯

  • 2004年11月26日(金) 12時21分
 もう11月も末。世代交代の波は一段と加速し、OP馬のトップグループに「3歳馬」が次々と加わってくる。

 京都の京阪杯と、東京のキャピタルSを比べると、これはあまりにも明らかで、同じOPの芝1600〜1800mながら、キャピタルSには3歳馬は1頭もいない。こういうOPは珍しく、はっきりたそがれムードだ。

 一方、G3ということもあるが京阪杯には注目の3歳馬が計5頭も揃い、みんな人気馬だ。また今年は、ジャパンCも3歳馬の出走が計6頭。これは史上最多タイで、世代交代の波を如実に示している。

 京阪杯のグレイトジャーニー(小牧)はノーリーズンの下。カンパニー(安藤)はレニングラードの下。たちまち主役の中心なりそうだが、ここはベテラン6歳のセン馬アサカディフィートを狙う。これまでの全6勝が3、6、10、2、8、4番人気という地味なOP馬だが、ツボにはまると切れ味は強力。6歳の今年、中山金杯は一気に3馬身半も抜け出して圧勝している。夏場は例年通り休んだが、この秋は再び体調アップ。前々走は上がり34.0秒でゴール寸前一気に伸びてきた。前走の福島記念は6着止まりだが、内枠で馬群をさばけずに、勝負どころの3コーナーでも動けず後手後手の展開。エンジンが掛かったのは直線に入ってから。後方馬群の中から、寸前0.2秒差に突っ込んでいる。

 京都芝1800mには1分46秒1もあり、やや不器用なこの馬には、外回りこそベスト。また、外に回った馬が伸びるコンディションも望むところだ。相手は3歳の上昇馬を中心にあまりに強力だが、この馬、能力のわりにはいつも人気薄。池添騎手の(もうパターンになりつつある)大外一気は、この馬にもピタリ合う。

 キャピタルSは、芝5連勝のあと、目下8連敗。もう立ち直りは難しい気もするが、ミッドタウンの逆転に期待する。ベテラン・ジャルネに合いそうだ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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