今年はGII以下組にもチャンス?
過去10年のジャパンカップ、JRA所属馬で前走GII以下のレースに出走し、かつここで馬券に絡んだ馬というのは08年1着のスクリーンヒーローしかいない。かつては有効だった京都大賞典→JCというローテも、最近は機能しづらくなっている。マル外が天皇賞秋に出走可能となったことも影響しているだろう。エルコンドルパサーやヒシアマゾンのような連対馬が出にくくなったぶん、全体の数も少なくなる。
しかし今年の場合、前走GI組が少ない。そのぶんGII以下組にチャンスが回るのではないかと考えることもできる。
除外予定馬も含め、今年の登録馬にJRA所属馬は18頭。そのうち前走で国内GIに出走してたのは6頭のみ。9頭がGII組、オープン特別が2頭、準オープンが1頭となっている。
かつてはカク外が多かったぶん、JRA所属の前走国内GI組が6頭以下だったことは何度もある。ただ過去20年だと6頭以下は5回のみで、その馬たちがジャパンカップで残した成績は以下の通りだ。
2010年[1-1-0-4]※前走凱旋門賞のヴィクトワールピサが3着
2006年[0-1-0-4]※前走凱旋門賞のディープインパクトが1着、カク外ウィジャボード3着
2001年[1-1-0-4]※前走京都大賞典競走中止のナリタトップロードが3着
1998年[0-1-1-4]※マル外エルコンドルパサーが1着
1997年[0-1-1-4]※カク外ピルサドスキーが1着
1〜3着の埋まっていないように見えるところも、前走が凱旋門賞だったりGIから来たカク外だったりすることを考えると、結局GII組はナリタトップロードとエルコンドルパサーだけ。しかも後者はいまよりマル外にレースの選択肢がなかった時代だ。
こうしてみると、やはり前走GI組を重視するのがよいのではないだろうか。GII以下組が入るのはカク外が弱くなったぶんという勘定になる。ざっくり言って、前走GI組が2頭とGII以下組が1頭で3連複が決まる、くらいの想定で予想をするとよいのではないかと思う。
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