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中京ダート1800mへのコース替わり

  • 2016年11月29日(火) 12時00分


注目に値する東京ダート1600m組

 チャンピオンズCはJCダート時代から施行条件が変わりすぎて、データ予想が難しい面がある。そこで今回は中京ダート1800mというコースのほうに注目したい。

 先週まで通算267レースが行われてきたこのコース。今回注目するのは他コースと好走馬を共有する関係にあるか、そうでないかということだ。

 まず切り口のひとつは当該レース、つまり中京ダート1800mで上位人気、具体的には単勝1.0〜9.9倍に推された馬の前走コース別成績。上位人気になっているということは前走ないし前々走などの成績がある程度良いということであり、それらの馬の成績がよければ好走馬を共有しあうコース、悪ければそのコースで好走して中京ダート1800mに来る馬を過信してはいけないということになる(あくまで理屈上)。

 細かく数字を挙げると長くなるので結論を言うと、同じ中京の1900mは距離差を考えずにそのまま評価してよいということになっている。東京ダート1600m、新潟ダート1800mも好走馬を共有し合う度合いが高い。これらのコースで好走歴のある馬は中京ダート1800mで評価しやすい。

 反対に、中山ダート1800mはここにいまひとつ結びついていない。京都ダート1800mも意外と結びついていない。

 もうひとつ、「前走同級1〜5着」に該当する馬だけを集めて同じことをやってみる。こちらだと、さきほどの手法でいまひとつに見えたコースのマイナス面が減退してくる。逆に、前走中京ダート1900m組と新潟ダート1800m組の成績が悪い。

 東京ダート1600m組はこちらのやり方でも成績は良いと出る。距離違いのコースだが、ここは注目に値しそうだ。この2年で前走武蔵野S組はノンコノユメが2着に来ただけだが今後来るかもしれないし、前々走以前に東京ダート1600mの好走歴がある馬も評価してみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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