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【ユーイチの眼】ジャパンC回顧『ユタカさんの絶妙なペース配分 文字通りの完勝』

  • 2016年11月29日(火) 18時01分
祐言実行

▲キタサンブラックがGI3勝目をマーク、自身はシュヴァルグランで3着に。レースのポイントはどこだったのか(撮影:下野雄規)


中山2500mは合う舞台、有馬記念への楽しみが増した


 ジャパンCはキタサンブラックの逃げ切り勝ち。まさに完勝だった。シュヴァルグランは、最後まできっちり伸び切って3着。残念な結果ではあったが、前残りの流れのなか、2400mという距離でGI馬たちに先着できたことは、評価に値する内容だったと思う。

 メンバー的に、キタサンブラックの楽逃げは当然予想することができた。ファンからすると、ではなぜ誰も捕まえにいかないのか、ということになるのだろうが、今回はキタサンを楽に捕まえにいける強力な先行馬が少なかった。

 当然、ジョッキーはみな、自分の馬をひとつでも上の着順に…と考えて乗っている。楽にスッとスピードに乗って先手を取れればいいが、2400mで何発もムチを入れてまで1番人気の逃げ馬に競りかけるなんて、それこそ“捨て身”だ。

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祐言実行 / 福永祐一
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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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