ディー、マカヒキ、ダイヤモンド… 最強世代の今後の走りに注目だ/トレセン発秘話
◆ムーアが熱視線を送っていたマカヒキ
マカヒキが凱旋門賞で14着に惨敗。さらにはディーマジェスティがジャパンCで13着に沈んだことで、一時は“最強説”が揺らぎかけた現4歳世代だが、有馬記念でサトノダイヤモンドが頂点に立ったことで再び、そのレベルの高さがクローズアップされつつある。
そもそもマカヒキの凱旋門賞の結果は能力をフルに発揮してのものではないと個人的には確信しているし、JCのディーマジェスティにしてもそれは同じだろう。いずれにせよ、今後の日本競馬の「核」となって盛り上げていくのはやはりこの世代しかない。
日本ダービーで最強世代のトップに立ったマカヒキは今週末の7日に栗東に帰キュウする。昨年の8月以来、久々にトレセンに戻ってくるダービー馬の姿、そして調教でどんな動きを見せるのかが今から楽しみだが、担当の大江助手はひと足先に、福島県のノーザンファーム天栄まで訪れてマカヒキの調教にまたがってきたという。
「坂路での追い切りに乗ってきました。すごく良かったですよ。体つきが大人っぽくなってきているし、これからさらに良くなってきそうです」
2017年の始動となるGII京都記念(2月12日=京都芝外2200メートル)ではライアン・ムーアの騎乗がすでに発表されているが、ムーア自身もかねてマカヒキには熱視線を送っていたようで「(ファウンドで優勝した)凱旋門賞の時でもマカヒキのことをよく見てくれていた。実際“強敵はマカヒキだ”と言ってくれてもいましたからね。この馬に乗ることを楽しみにしてくれていると思いますし、それまでにしっかり仕上げていきたいですね」
ディーマジェスティ、マカヒキ、サトノダイヤモンド…3冠を分け合った最強世代のクラシックホースの今年の活躍が今から楽しみでならない。(栗東の坂路野郎・高岡功)