▲ファンから多数寄せられた「ラビット・チームプレーの是非」について、福永騎手の解釈は
日本のGIではラビットを出走させること自体難しい
年末年始に届いた質問で一番多かったのが「有馬記念」関連の質問で、なかでも圧倒的に多かったのが、サトノノブレスの動きを指したラビット(ペースメーカー)の是非を問うもの。
まずは、寄せられた質問やご意見をいくつか紹介しよう。
(1) 欧州競馬では当たり前に存在するラビットですが、JRAに於いては明確に禁止されていますよね(競馬施行規約 第6節 第41条「競走に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない」)。 JRAでは欧州競馬と違い、同一馬主であっても個別に馬券対象になる以上当然の規約だと思いますが、ファンの目から見ても明らかなラビット行為を最近の某大レースで見かけました。立ち遅れ気味の発馬から強引に先頭に取りつき、逃げ宣言した馬を執拗に突つき続けて向こう正面でお役御免の脚色に。福永さんも中団から見ていて気付かなかったわけがないと思います。ヤラズやポツン騎乗について意見を述べられていた福永さんには100%同意できました。ラビット行為についても率直な意見をお聞かせ願いたいと思います。(2) シュミノー騎手(サトノノブレス)のサトノダイヤモンドをアシストする騎乗と、それをあからさまにする行為(後ろを何度も振り返り、進路の確保、フランス語でのやり取り、ゴール後のタッチとウイニングラン等)についてどう思いますか?(3) 有馬記念で楽に先行している強い馬に対し、サトノの両騎手は攻めていきましたが、他の騎手はなぜ攻めていかないんでしょうか? あの動きがなければ、またいつもの面白くないGIになっていました。ペース、作戦など行きたくても行けないのはわかりますが、チーム戦でもなんでもGIくらいは盛り上がるレースをしてほしいです。 これまで様々な質問を取り上げ、自分なりの見解を述べてきたが、このラビットについては非常に線引きが難しく、少なくとも一ジョッキーである自分が、その是非について言及することではないと思っている。
もちろん、最初の質問にあるように、競馬施行規約で「競走に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない」と定められているのだが