![社台スタリオン展示会全景](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_01.jpg)
社台スタリオン展示会全景
豪華なラインナップにただただ圧倒されるばかり
今シーズンのトップを切って社台スタリオンステーションの種牡馬展示会が去る2月7日(火)に開催された。
やや風が吹くものの、空は良く晴れ渡り、好天に恵まれた。展示会開始は午前11時半。しかし、会場にはかなり早めから関係者が詰めかけ、報道陣も早々に場所取りをして、開始30分前くらいにはほとんどポジションが埋まった感じであった。
今年は全29頭の展示である。予め報道陣には、展示順を記した一覧表が配布されており、それを参考にして各々撮影をすることになる。数が多いので、馬を間違えてしまう可能性もあることから、こういう配慮がなされるようになった。
展示順はまず新種牡馬3頭(ドゥラメンテ、モーリス、ミッキーアイル)が登場し、4頭目に今年からここで繋養されることになったリーチザクラウンがお披露目と記されている。
定刻通りに、今年の展示会がスタートした。最初に登場したのはドゥラメンテ。今更触れるまでもなく一昨年のダービー、皐月賞の2冠馬だが、まだ明けて5歳馬なので、とにかく元気が良い。何度となく立ち上がっては強烈な個性をアピールしていた。馬名の由来(イタリア語で荒々しく、というような意味らしい)そのままの姿で、まだまだ現役で走れそうな雰囲気が漂う。9戦5勝2着4回の完璧な戦績と血統の良さから、展示会前にすでに「満口」(種付け料は400万円)になる人気ぶりである。
![ドゥラメンテ](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_02.jpg)
ドゥラメンテ
続いてモーリスが姿を見せると、一斉にシャッター音が響きわたる。国内のみならず香港にも遠征し、圧倒的なパフォーマンスを見せつけて圧勝し続けた印象が強烈に残っており、こちらも、ドゥラメンテと同額の400万円の種付け料ながら、すでに満口の人気ぶりである。
![モーリス](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_04.jpg)
モーリス
落ち着いた、ゆったりとした動きでパレードリンクいっぱいに周回し、終始物静かに王者の風格を放っていた。
この2頭を管理していた美浦・堀宣行調教師が、これから種牡馬としてデビューする両馬にエールを送った。
3頭目に急きょ種牡馬入りが決まったミッキーアイルが登場。NHKマイルCとマイルCS2つのG1を制したディープインパクト産駒だが、こちらも管理調教師の音無師が来場し、マイクを握って愛馬の種牡馬入りを祝福した。種付け料は150万円。
![ミッキーアイル](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_05.jpg)
ミッキーアイル
次に紹介されたのはリーチザクラウン。2013年から新ひだか町静内のアロースタッドにて種牡馬として繋養されていたが、少ないながらも初年度産駒が大活躍していることから、今年より社台スタリオンにて繋養されることになった。先月1月8日京都のシンザン記念を制したキョウヘイは、このリーチザクラウンの産駒である。こちらは80万円となっている。
![リーチザクラウン](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_06.jpg)
リーチザクラウン
5頭目からは、従来からここで繋養されている種牡馬たちが登場した。来年、産駒がデビュー予定のジャスタウェイ。そして、今年いよいよ産駒がデビューを迎えるオルフェーヴル、エイシンフラッシュ、ロードカナロア、ノヴェリスト。
![オルフェーヴル](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_07.jpg)
オルフェーヴル
![エイシンフラッシュ](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_08.jpg)
エイシンフラッシュ
![ロードカナロア](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_09.jpg)
ロードカナロア
![ノヴェリスト](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_10.jpg)
ノヴェリスト
次々に“名優”たちが登場しては、来場者にお披露目された。ドリームジャーニーが、カジノドライヴが出てくる。またクロフネも元気な姿を見せる。ヴィクトワールピサ、キンシャサノキセキ、ハービンジャー。ここでようやく半分である。
16頭目には今年初産駒が誕生するエピファネイア、続いてフェノーメノ、スピルバーグ、リアルインパクト、キズナが登場した。
まだまだいる。ディープブリランテ、タートルボウル、スマートファルコン、ルーラーシップと続く。
最後に、社台スタリオンの屋台骨を支えていると言っても過言ではないキングカメハメハとディープインパクトが登場し、1時間余に及んだ展示会が終了した。
![ディープインパクト](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_13.jpg)
ディープインパクト
![キングカメハメ](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/image/column/tanaka/170208_11.jpg)
キングカメハメハ
昨年、社台スタリオンは4300頭以上の交配牝馬を集めたというが、印象としては、日本で種付けされる繁殖牝馬の半分以上はここに集まってきているのではないかという気がする。実際にクラシック戦線の馬柱に並んでいるのは多くが社台系の種牡馬であり、この勢力分布図は当分変わらないだろう。毎年のこととはいえ、今年もまたその豪華なラインナップにただただ圧倒されるばかりであった。