【今月の喜怒哀楽】今週末から復帰 落馬が続いたことでの精神的なダメージは?
若いころならここまでのケガはしていなかった
報道にあった通り、今週末からの復帰が決まった。 肘の靭帯損傷と筋肉の裂傷という、普通ならもっと全治まで時間がかかるケガだったが、治療をサポートしてくれたチーム力、そして彼らとスムーズな意思疎通が図れたおかげで開催6日間の休養で済んだ。
先週の金曜日から調教に復帰。その前日には、MRIで組織の修復も確認し、騎乗した感覚としてもほとんど違和感なく、万全の状態でこの週末を迎えられそうだ。
実は今回、手術をするかしないかで随分迷った。主治医が勧めてきたのは手術で「そのほうが強く、早く治ると思われる」とのことだった。しかし、今回は手術をしないほうが回復が早いのではないか…という漠然とした思いがあり、主治医もそんな自分の思いを受け入れてくれて、保存治療でいくことになった。うまく言えないけれど、ケガが続いたことで自分の体への理解が深まり、直感が働いたのかもしれない。
もちろん、自分の判断が正しかったと言いたいわけではない。主治医曰く「手術をしてもしなくても、復帰が2週間くらい変わるだけだよ」とのことで、実際そうだったのだろうと思う。しかし、医者にしてみれば「たった2週間」でも、自分としては「2週間も!」である。アスリートならすべからくそうだと思うが、自分たちジョッキーにとっても「2週間」は大きな違い。一般患者との感覚の違いに、主治医も改めて気づいた様子だった。
今回の休養中も、たくさんのメッセージや質問が届いたが、なかでも多かったのは、「落馬が続いたことで、精神的なダメージはありませんか?」という質問と、「スズカメジャーの落馬は回避できたのでは?」という質問。
質問募集
- 祐言実行 / 福永祐一
-
このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。あなたから
コラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。
質問フォームへ