▲カデナで勝利した弥生賞を回顧。レース内容、皐月賞に向けての課題とは
キレ味を磨くため、早めに動くわけにはいかなかった
復帰週となった3月1週目は、病み上がりにもかかわらず土日で13鞍の騎乗依頼をいただき、日曜のメイン・弥生賞で勝利を挙げることができた。幸い、ケガをした左肘が痛むこともなく、自分としても一安心。改めて、ベストな治療を施してくれた医療チーム、そして食事面から最適なアプローチしてくれた妻に対し、感謝の気持ちが募った。
さて、百日草特別からコンビを組んでいるカデナだが、追い切りに騎乗したのは今回の弥生賞が初めて。追い切りでの感触としては、正直、体のキレに多少物足りなさを感じたが、中竹調教師いわく「先を見据えた作り」とのことで、ある意味、狙い通りの仕上がりといえた。
「強く追ったのも実質1本だけだし、一度使ってからだろうな」。そんな思いでレースを当日を迎えたが、パドックで目にしたカデナは太目感のないスッキリとした体つき(前走から増減なし)で、返し馬の動きも実に素軽く、「これは思った以上に動けるかもしれない」と期待が高まった。