▲波乱の決着となった桜花賞で自身は理想的なレース運びも10着。今週はカデナと皐月賞へ (C)netkeiba
レーヌミノルが勝利、レース前に感じた独特の気配
レッツゴードンキのような逃げのパターンに持ち込めれば──そんなイメージを描きながら、ゲートインした桜花賞。当初はそれほど行く気はなかったが、イメージ通りの逃げが打てれば人気馬にとって嫌な形になるだろうと思ったし、言い換えれば、「一発を狙うにはそれしかない」と馬場入り直前に心を決めた。
逃げるにしても、レースはもちろん、調教の段階から掛かり癖のある馬だけに、好スタートから馬なりで先頭を取れることが大前提。その点、スタッフが入念にゲート練習をしてくれたおかげでいいスタートが切れ、理想的な形で1コーナーまで運べた。
離れた外から和田(カワキタエンカ7着)が一気に主張してきたので、結果的に2番手となったが、楽なペースで馬もリラックスして走れていたし、4コーナーを回るまでは「残れるんじゃないか」という感触さえあった。
が、結果は直線半ばでスタミナ切れ。やはり、そう甘くはなかったということだが、昨夏の新潟2歳Sから10キロ以上馬体が減るなかで、一定の力を示す競馬ができたんじゃないかと思う。
▲「新潟2歳Sから10キロ以上馬体が減るなかで、一定の力を示す競馬ができたんじゃないかと思う」(撮影:下野雄規)
圧倒的な1番人気に支持されたソウルスターリングがまさかの3着。パーフェクトに近い臨戦過程はもちろん、フランスの重馬場をこなしてきた母系の血統背景などを考えても、正直、付け入る隙を探すのは至難の業だと考えていた。
確かに直線で何度か手前を替えていたから馬場もひとつの敗因なのだろうが、