“もう一方で始まるクラシック戦線”を見ていくのも、興味のあるところです。まだ、シンザン記念を京成杯が終わったばかりとはいえ、早くもそれは始まりました。
舞台は、京都。シンザン記念を勝ったペールギュントの手綱は武豊騎手で、2着マイネルハーティーは安藤勝騎手でした。
さて、そもそもペールギュントは安藤勝騎手の手綱でデビューし、2戦目、小倉で初勝利を挙げていました。それが、秋の重賞3戦で小牧太騎手が乗ってデイリー杯2歳S1着、東京スポーツ杯2歳S2着と走り、朝日杯FSでは一番人気で期待されたのですが、追い込み切れずに3着と敗れました。そして、年明け、武豊騎手へとバトンタッチされています。
一方のマイネルハーティーは、3戦目に函館で初勝利した時と、5戦目に京都で2勝目を挙げたときの手綱が武豊騎手。東京スポーツ杯2歳Sが木幡騎手で5着のあと、朝日杯FSでは武豊騎手に戻って4着でした。
ペールギュントは武豊騎手のテン乗り、マイネルハーティーは安藤勝騎手のテン乗りだったのです。
次に、500万の白梅賞。ここでも2人の戦いがありました。勝ったディアデラノビアも、2着のエアメサイアもともに期待の牝馬です。京都の新馬戦を自らの手綱で勝って2戦目のエアメサイアの武豊騎手が4番手から抜け出し、2勝目をとゴールを目指すところに、この動きを後方で見ていたディアデラノビアの安藤勝騎手が追い込んで、わずかの差で一歩先に2勝目を挙げたのです。この2頭とも、次走次第では大きな舞台が待っています。まだまだ、クラシック戦線はこれからとはいえ、騎手たちのお手馬をめぐる戦いは始まっています。その焦点にあるのが、武豊騎手であり、昨年G1戦で大活躍の安藤勝騎手で、最終的に、どの馬に騎乗することになるのか、その行方を見るのも楽しみです。