◆3兄弟(全兄弟)種牡馬の産駒 土曜日の京都ほどは雨の影響は残らないようにも思えるが、しかし、土曜日の降雨量は予想以上だった。日曜日の午後、少し時計がかかるくらいのコンディションにまで回復してくれるだろうか。
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ミッキークイーン(父ディープインパクト)は高速馬場の昨年、1分31秒9(上がり33秒6)で乗り切り2着している。
その一方、前回の阪神の重馬場を1分34秒3(上がり34秒0)で差し切っているから、完成期に入り、馬体も充実しているいま、馬場状態に大きな注文はつかない。稍重程度に回復してくれれば不利はない。
昨年のミッキークイーンは、同馬自身の体調に不安はなかったが、鞍上の浜中騎手が東京新聞杯のダッシングブレイズの内ラチ接触の落馬事故から3カ月休んで復帰した週だった。とても万全の状態とはいえず、コンビとしてのリズムは悪い。スパートのタイミングも、コース選択もスムーズではない。最後のショウナンパンドラ(3着)との2着争いも追い勝ったというより、ムチを乱打しただけの印象がある。改めてミッキークイーンの地力が分かったレースである。
現在の調子は昨年より上。調教の動きに430キロ台の牝馬とは思えない力強さがあった。浜中騎手も、スランプはスランプでも、さすがに昨年のこの時期の浜中騎手ではないはずである。マイルは通算【2-3-0-0】。ここは久しぶりのGI勝機だ。
相手は、先週のNHKマイルと同様に波乱の多いレースなので、デキの良さを重視して
アスカビレン、
ウキヨノカゼに連突入を期待したい。ブラックタイド(01)、ディープインパクト(02)、オンファイア(03)という3兄弟(全兄弟)種牡馬の産駒がすべて揃った珍しいレースだが、その産駒同士の組み合わせがありそうな気もする。アスカビレンも、ウキヨノカゼも、少し時計のかかる芝コンディションの方がいいはずである。