◆スタミナ能力を問われる1400mの方がはるかにいい 金曜の雨上がりのダートは高速コンディション。同じ1400mでも芝はコンディションを問わずスローになるが、締まったダートの1400mにスローはない。
この組み合わせには1分21秒9の時計をもつ8歳馬
タールタン(58キロ)を筆頭に、「1分22秒台」の記録をもつ馬が「10頭」もいる。
近年はダートも高速化しているから1分21秒台も珍しくないが、1月の東京で行われた「根岸S」並みの時計勝負に持ち込まれること必至だろう。
前回の京葉S(中山ダート1200m)では、格上がり初戦、休み明け、有利とはいえない内の5番枠、などの不利が重なって10着に沈んだ4歳
レッドゲルニカの巻き返しに期待したい。
500万条件時代にダート1200mを勝った記録はあるが、レッドゲルニカに6ハロンが合っている可能性は低く、同じ短距離でも苦しくなってからスタミナ能力を問われる1400mの方がはるかにいい。10月の東京で初めてダート1400m(1000万下)に挑戦した際が1分22秒4。ハナ差でレッドゲルニカに競り勝ったベストマッチョは、つづく1600万下も楽に勝って現在(今週まで)、オープンクラス。
また、この日、今回も出走の
ラストダンサーが1600万特別をI分22秒2で勝ち、つづくダート1400mのオープン特別を連勝しているから、ベストマッチョ、ラストダンサーとの比較から、1400mならオープンでも勝ち負け可能なレベルにある、とすることができる。
父カジノドライヴ(その父マインシャフト)は、米GIIピーターパンSなど、全4勝が8.5F以上。母の父ポイントギヴン(その父サンダーガルチ)も、トラヴァースS、ベルモントSなど、8.5F以上のGIを7勝もした中距離スピード系だった。レッドゲルニカのここまでの全4勝は1600m以下だが、もう少しキャリア豊富になると、1800m、2000m級も平気になることだろう。
好位差しタイプのレッドゲルニカに、外寄りの12番も理想的。もまれる心配が少ない。4〜5番人気と予測されるので、人気の
エイシンバッケン以下、数頭に流したい。先週の平安Sを圧勝したグレイトパール(父キングカメハメハ)ではないが、ダート界で4歳馬がエース級に台頭するのは、以前よりずっと早い。