◆皐月賞が波乱だったことが、ダービーを難しくしているひとつの理由 混戦と言われる今年のダービー。上がり馬
アドミラブルが大外を引くなど枠順の有利不利も絡み、さらにややこしくなりつつある。
皐月賞が波乱だったことが、ダービーを難しくしているひとつの理由だ。皐月賞馬
アルアインはもともとマイルにこだわっていた時期があるので、距離が不安とも思われているのだろう。ただ位置は取れる馬だし、距離も先週のレーヌミノルのようなレベルの不安というわけではない。枠も内半分を引いたし、なんらかのシルシは必要かと思う。
ペルシアンナイトはハービンジャー産駒のなかでは決め手もあるタイプ。皐月賞は持続力型の有利なレースだったと思うが、上がり偏重の競馬になってもある程度対応できそうだ。戸崎騎手とこのコースの相性も良い。
ダンビュライトは明らかにキレるタイプではなく、スロー寄りになると厳しい。内枠も気性的に微妙なようだが、位置もとれる馬なので、出していって好位から自分で競馬を動かしていけば、キレ負けしないですむかもしれない。
逆に同じくキレないタイプの
レイデオロは後ろから進める馬だし、自分で競馬は作れない。展開待ちの立場だ。
皐月賞の負け組では
スワーヴリチャードに魅力を感じる。手前を替えなかった云々もあるが、前走はレースの進め方も明らかに失敗。内枠からの好スタートを放棄する差し策で、しかも直線は相対的に伸びない外からとなった。逆に言うと今回は上昇要素がたくさんある。
カデナは前走の流れだと、この馬の持ち味である決め手が生きない。今回うってかわってスローになることを望んでいる1頭だろう。ただ外寄りを引いたのでうまく壁を作れるかどうか。壁を作ることが自己目的化してしまうと、今度は位置が後ろになりすぎる。
別路線組ではやはりアドミラブルが気になるが、枠は正直悪い。ただ調教の動きなども含めて、馬そのものは本当に良くなっている。この枠でもなお買いたくなる馬だ。
枠も悪くない別路線組というと
サトノアーサー。潜在能力の高さはこの中でも上位だが、動きたいときにすっと動けないところが課題。多頭数競馬の経験もないし、狭いところを縫うような競馬ができるかどうかは微妙。
ダイワキャグニーはプリンシパルSの勝ちっぷりが良かったが、このローテ自体好走例が少ない。また、混戦すぎてこの馬までシルシが回らないというのが本音だ。
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