◆特に複穴は乗り替わり組から出ることが多い 先週のダービーはルメール騎手騎乗のレイデオロが勝利。デビュー以来すべてのレースでコンビを組んでいる人馬の優勝となった。
ダービーは前走と同じ騎手が乗っている馬が強く、1986年以降で見ても前走と違う騎手が乗っていた馬は今年を含めて[0-9-8-160]。前走と異なる騎手が乗っていたダービー馬というと、1985年のシリウスシンボリ(加藤和宏→若葉賞だけ岡部幸雄→加藤和宏)、1960年のコダマ(栗田勝でデビュー→4〜6戦目に騎乗した渡辺正人で皐月賞優勝→栗田勝でダービー優勝)まで遡る。あとは54年ゴールデンウエーブ(蛯名武五郎→岩下密政)、36年トクマサ(岩佐宗五郎→伊藤正四郎)、34年フレーモア(二本柳勇→大久保亀治)と全部で5例しかない。うち2例は戦前だ。
それだけチャンスのある馬は騎手ががっちりキープしているということになるが、これが安田記念となると、だいぶ話が違ってくる。
1986年以降の通算で日本調教馬について見ると、前走と同じ騎手だった馬は[18-17-17-239]で、乗り替わりの馬は[10-11-11-147]。実は複勝率が小数点以下2ケタを四捨五入で17.9%と、全く同じなのである。複回収率は67%と99%で乗り替わり組が上回る。
さらに過去10年だと、勝率は継続騎乗組が6.2%に対し乗り替わり組が7.3%。複勝率が17.5%と21.8%。回収率が単69%・複65%に対し単70%・複135%。すべての指標で乗り替わり組が上回っている。
特に複穴が乗り替わり組から出ることが多く、2ケタ人気で馬券に絡んだ馬は過去10年で継続騎乗組2頭に対し、乗り替わり組5頭。出馬投票までどの馬が乗り替わりになるかは正式に確定しないが、ここ3年、それぞれ3,2,2頭が馬券に絡んでいる乗り替わり組だけに、注目してもよいのではと思う。
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