昨年はイングランディーレが天皇賞・春を優勝したが、長距離界というのは基本的に関西馬が優勢である。ダイヤモンドSの過去10年を振り返っても、関東馬・関西馬の成績は以下の通り。
関東馬[1-3-3-54] 単回収率36% 複回収率37%
関西馬[9-7-7-44] 単回収率99% 複回収率145%
中山で行われた03年こそ関東馬のワンツーに終わったものの、勝率・連対率・単複回収率、あらゆる指標において関西馬の方が主役であることは間違いない。今回は登録段階で関東馬10頭に関西馬7頭という構成だが、関東馬同士の組み合わせを取らないためにも、関西馬を中心に据えるのがよいのではないだろうか。
では、関西馬にとって良い臨戦過程というのはどのようなものなのか。先述の関西馬成績[9-7-7-44]を前走別に分けてみると、当然ながら万葉S組がメインになる。その着度数は[5-2-3-13]だ。ところが、この「万葉S組の関西馬」を、万葉Sでの着順別に分けると興味深い結果が出る。
万葉S着順→ダイヤモンドS
1着馬→[3-1-2-1]
2着馬→[0-0-0-4]
3着馬→[0-0-1-2]
4着馬→[0-0-0-2]
5着馬→[0-0-0-2]
6〜9着馬→[2-1-0-2]
10着以下→該当例なし
ダイヤモンドSで連対を果たしたのは前走勝ち馬か前走掲示板を外した馬の両極端だけ。2〜5着馬からはトシザブイ(02年)の3着があるだけだ。
今年はアイポッパーが不出走なのでチャクラを「最先着馬」としてアリの扱いにすることはできるが、ファストタテヤマともども例年なら無いパターンではある。反面、6着だったアンフィトリオンが実は狙い目とも思われる。穴党ならこの馬から入ってもいいのではないだろうか。