クラシック戦線は、少しずつその姿を現してきました。共同通信杯からきさらぎ賞へと進む中、今年は、ひとつのハッキリとした流れを見ることが出来ます。
京都のシンザン記念の1、2着馬、ペールギュントとマイネルハーティーは、暮れの朝日杯FSの3、4着馬。そして、中山の京成杯の1、2着馬、アドマイヤジャパンとシックスセンスがクラシックの登竜門的存在の暮れの阪神、ラジオたんぱ杯2歳Sの3、4着馬でした。
1月の重賞は、その性格のままの結果になっていたとも思えます。そして、先日の共同通信杯では、朝日杯FS・2着のストーミーカフェが逃げ切りました。順当と言えば順当です。この世代の出世レースと呼ばれてきた新潟2歳Sからの流れが、暮れのポイントレースを経て、年が明けても今のところ続いているのです。
牡馬の場合は、朝日杯FSとラジオたんぱ杯の分析、比較を改めてしておかなければならないということでしょう。そして、いつまでもそのままではないでしょう。しかし、ここまでのことがハッキリしていることは確かなのですから、これから先、この上に新しいものを積み重ねていけばいいのです。
当然、京都の若駒Sを勝って2戦2勝のディープインパクトは、その1頭で、ストーミーカフェのスピードとどちらが強いかの興味が出てきます。ここまでのところが、皐月賞戦線の第一段階というところでしょう。
牝馬は、阪神ジュベナイルF組上位馬の出番を見なければ何も言えません。ショウナンパントルなど暮れからの成長力を確かめなければならないのはいつものことですが、これらを旧勢力としたとき新たな勢力がどう戦っていけるか、その判断の基準となるトライアル戦まで待つことになります。武豊、安藤勝、福永の3騎手の馬選びにも注目が集まるというか、現在の見方でもあります。