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続・変革するクラシック戦線

  • 2005年02月16日(水) 11時45分
 春のクラシックに向け、きさらぎ賞を終えた時点で言えることはあまり変わっていません。コンゴウリキシオーというアイルランド産馬が、きさらぎ賞を勝って4戦3勝としたことで、次の1戦への期待を多くしたとは言え、同馬が阪神の新馬戦でディープインパクトに完敗した事実は大きく取り上げられねばならないでしょう。

 あとは、馬はいつまでもその時点にとどまるものではなく、成長力の勝負も控えていて、皐月賞やダービーの頃にどれだけ強くなっているかにかかります。確実にそういうことがあるのに、競馬の検討では、どうも軽く見ているフシがあります。いや、軽く見ると言うより、よく分からないというのが本当かもしれません。その分からない部分に探りを入れるのが、これからの作業なのでしょう。

 とにかく、レースの印象からは、若駒Sで反応の良さが光った2戦2勝のディープインパクトが西の代表なら、東では、共同通信杯を勝ったストーミーカフェということになるでしょう。こちらは5戦3勝、ダービー馬アドマイヤベガの産駒。まだまだ、成長の余地を残している逸材です。

 この東西の2頭では、クラシックまで突っ走れなかった兄ブラックタイドの分まで可能性を受け継いでいるディープインパクトが1歩リードということでしょうか。

 これらをシンザン記念のペールギュントと京成杯のアドマイヤジャパン、そしてきさらぎ賞のコンゴウリキシオーがBグループで追いかけるという様相です。

 クラシック戦線の王道を期待通りに突き進む候補馬が今年ははっきりしています。

 これに、3月から加わる旧勢力と新勢力がどう絡んでいくかで、やがて対戦を迎える有力馬たちが、どう勝ち抜いていくかに全てかかっていきます。下馬評に上がっている馬たちが、無事に春に備えていけるように祈って、盛り上がりに期待しましょう。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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