この春、テレビ東京の「マタガル〜ジョッキー解体新書〜」にて、トレーニング風景を公開した小牧騎手。そのあまりにハードな光景に、驚きのメッセージがたくさん寄せられました。年明けから始めて早半年。今回は、そのトレーニングに至ったきっかけと、トレーナーさんとの二人三脚の日々を語ってくれました。
(取材・文/不破由妃子)

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ジムでは僕の話で持ち切りらしいわ(笑)

──少し前になりますが、4月の終わりにテレビ東京の「マタガル〜ジョッキー解体新書〜」にご出演されて(小牧騎手のトレーニング風景に密着)。番組を見たユーザーから、「これからも頑張ってください！」というメッセージがたくさん届きました。みなさん、想像以上のハードなトレーニングに驚かれたようで…。

小牧　本当にキツイ！ 昨日もやってきたんやけど、もう足がパンパンや。

──メインはロープを使った加圧トレーニングですよね。トレーナーさんがまた、ものすごく熱い方で。

小牧　そやねん。僕のことが大好きで(笑)。とにかく一生懸命にやってくれてますわ。しかも、これがまたよう飲むねん。僕よりペースが早い。

──それはマズイ(苦笑)。よく飲みに行かれてるんですか？

小牧　うん、家族も一緒にね。最初はね、うちの奥さんと娘がその京都のジムに通ってたんですわ。それで、以前から「一度トレーニングを受けてみて」って言われてたんやけど、栗東でもお願いしているトレーナーさんがいたから、なかなか行けなくて。

──そうだったんですね。栗東でのトレーニングは、今はもう続けてらっしゃらないんですか？

小牧　うん。2年くらいずっとお願いしてたから続けたかったんやけど、今年からその京都のジムにも通うようになって、週に2日間、みっちりトレーニングをするのは厳しいなと思い始めて。月曜、火曜は、ひとりで近所のジムに行ったりはするけど、基本的には疲れを取りたいし、ゴルフなどの付き合いも多いでしょう。で、木曜日以降は、逆に週末に向けて疲れが残ってしまうから、激しいトレーニングはやりたくないんですわ。そう考えると、水曜日しかない。火曜日に何も予定がなければ、火曜、水曜と京都に行くこともあるけどね。昨日(火曜日)も朝5時半に起きて行ってきましたわ。

──5時半起き!? ずいぶん早いですね。ジムってそんなに早くからやってるんですか？

小牧　ホンマは10時からなんやけど、そのトレーナーさんが8時から見てくれるっていうから、6時過ぎに家を出て、電車で京都に行って。

──それでも6時半には京都に着いてしまいますが…。

小牧　ああ、最近ね、散歩するのが好きでね。京都に早めに着くように家を出て、京都の町をちょろちょろ1時間くらい歩いてるんです。それがまた気持ちがいいねん。それからジムに行って、2時間くらいみっちりトレーニングをして。トレーニング以外にも、体のケアをしっかりしてくれてね。とにかく一生懸命、いろんなことを考えてくれてますわ。

──テレビを観たときも思いましたが、まさに二人三脚という感じですね。

小牧　うん、お互いにもう必死やね。結果が出ているからなおさらや。いいことやね。

──そのトレーナーさんは、ジョッキーを担当するのは初めてなんですか？

小牧　初めてやて。ジムのほかのスタッフたちは、ジョッキーが通ってきていることをしばらくは知らなかったみたいやけど、最近は僕が勝つと、そのトレーナーさんにみんなから電話が掛かってくるんやって。それが嬉しいって言うてはったわ。ジムでは僕の話で持ち切りらしいわ(笑)。

──小牧さんの存在が、そのトレーナーさんのやり甲斐に繋がってるんですね。

小牧　そうやったらいいけどね。とにかく一生懸命に研究してんねん。この前、僕が「ムーアみたいに追いたい」って言ったら、必死に映像を見て分析しとったわ。

──いいご関係ですねぇ。何より小牧さんご自身が、変化を感じていらっしゃる。

小牧　うん、確実に効いてるからね。だって、ホンマに苦しいから、成果が出ていなかったら続けられへんわ。お尻がいい形になってきているし、体もむっちゃ締まってきて、たくさん乗っても次の日に疲れが残りにくくなったというか、筋肉痛にならなくなった。ただ、そのぶん筋肉で重たくなってしまって、減量がきつくなってきたわ(苦笑)。