◆クイーンSは5歳馬に注目したい 今年のクイーンSはアエロリットとアドマイヤリード、2頭のGI馬が登場するということで話題になっている。その年にGIを勝った馬がクイーンSに出走するのは08年のレジネッタ(1番人気2着)以来2回目なのでもちろん注目ではあるが、この2頭は人気になるのでそれ自体が配当妙味を生むことはない。
ならばどこに穴馬券のもとはあるか。カギは年齢かと思う。クイーンSが古馬重賞になってからの年齢別成績(函館施行の13年含む)は以下の通り。
年齢 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
3歳 [4-3-4-27] 10.5% 28.9% 117 81
4歳 [7-5-4-49] 10.8% 24.6% 62 53
5歳 [3-9-8-62] 3.7% 24.4% 105 110
6歳 [3-0-1-24] 10.7% 14.3% 201 46
7歳 [0-0-0-3] 0.0% 0.0% 0 0
6歳から単穴が出て、5歳馬が複勝率において3,4歳馬と互角に走っている。6歳馬は今年の登録2頭だとさすがに苦しいと思うので、5歳馬に注目したい。
牝馬の場合、強い馬ほど早くに繁殖入りする傾向にあるので、なかなかこのような図式にはならない。3歳と4歳のどちらが上に来るかはレースによるだろうが、一般的には4歳と5歳の間に成績の断層が生まれるものである。
この5歳勢、回収率を伸ばしているのは前走オープン特別以下に出走していた、一見格下の馬たちだ。条件戦・オープン特別組は[2-4-3-23]で複勝率28.1%。人気薄激走馬が含まれるので回収率は単254%・複177%。それに対して重賞組は[1-5-5-39]で複勝率22.0%。回収率が単10%・複67%と低いのは人気になる身なので仕方ないが、複勝率でもオープン特別以下組に負けている。
理由は定かではないが、早くに賞金を積んでそのまま重賞に出続けている5歳馬よりも、上がり馬的な要素を持った馬のほうが良いとも解釈できる。今年登録している5歳馬は6頭。うち前走オープン特別以下のレースに出走していたのはノットフォーマルとハッピーユニバンスの2頭。成績だけを見るとかなり厳しそうだが、穴という前提なので出走してきたらヒモに入れるのも面白いだろう。
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