アクティブミノルは夏負けの印象もなくしっかり走れそう
先週の中京記念。◎ダノンリバティの昨年のVTRを再生しているかのような凡戦には、本当にガッカリしましたし、予想を参考にしてくださった皆様にはお詫び申し上げます。馬の状態で先行できるできないではなく、中京競馬場自体が向いていないことがよく分かりました。難しいのは次走の取り扱いですが、ここは冷静にやっていきたいと思います。
今週から小倉競馬が開幕。6週間のうち、小倉記念の週だけは競馬場でのお仕事を頂いたので、お邪魔することになりました。きっと暑い夏になることは間違いありませんが、各関係者が暑さ対策をしながら、レースで素晴らしいパフォーマンスを発揮できるように調整してくれています。その仕事ぶりをライブで観戦できるのはありがたいこと。もし夏休みを利用して、競馬場へ足を運ぶことができる方がいらっしゃいましたら、どうぞお越しください。
なお、今週末の重賞、アイビスSDで人気が予想されるネロは27日に最終追い切りを予定。よってここでは取り上げずに、トレセンニュースで最終追い切り速報を掲載させていただこうと思いますので、あらかじめご了承ください。
ネロの最終追い切り速報は明日のトレセンニュースをご覧ください!(7月25日撮影)
【アイビスSD/フィドゥーシア】
デビュー戦は芝1600mでしたが、徐々に距離が縮まり、前走が初めての直線芝1000mのレース。きっちり対応して勝ち切るあたりは、母ビリーヴのセンスが受け継がれているのかも知れません。レース間隔があいての休み明けですが、調教本数としては十分といってよい量をこなしています。
夏場の休み明けという意味では、昨年の別府特別を1着。条件戦とはいえ、暑い時期に結果を出している実績は評価してよいと思います。最終追い切りはCWでの4F。これは長篠S1着時と同じであり、時計もほぼ同じ。今回が単走だった点は当時と違いますが、この時季を思えば割り引く必要もないでしょう。
【アイビスSD/アクティブミノル】
前走CBC賞は◎を打ちました。ウマい馬券では的中となりませんでしたが、3着という結果には個人的にかなり納得。やはり状態の良さが見せ場ある内容につながったといってよいと思います。今回はそれを継続できているか否か。まずはそこが気になるところです。
見た目には全く変わりなく、この時季だからといって夏負けした印象はなし。1週前追い切りも終い重点で、栗東坂路4F目が最速になるラップを踏めました。そして最終追い切り。開門直後だったとはいえ、4F51.2秒で1F11.4秒。素晴らしく速いラスト1Fが踏めており、しっかり走れる状態にあることをアピールしてくれたと思います。
【アイビスSD/レッドラウダ】
昨年の驀進特別が初めて直線競馬でしたが、これが2着。ここに適性の高さを感じた陣営は、中2週で飛び級となる1600万下を使いました。それで結果が出たのが稲妻S。これで直線競馬に主眼を置くローテーションとなったわけですが、結果的にはオープンでの2戦は5着と3着に終わっています。
今回も本来なら1000万下に出走できるところを重賞に使っています。それだけ直線競馬に出走させたいという陣営の思いが出たわけですが、個人的には前走3着時や稲妻S1着時ほどの状態にないように思います。というのも、もともとひと叩きした方がいいタイプ。それが追い切りの動きにも表れているような気がしますし、ここで上位人気するのは少し過大評価のような気がします。ただ、先週のダノンリバティに裏切られて、今週のレッドラウダで違う意味で裏切られるのは嫌なので、ウマい馬券の買い目に入れる可能性は大です(笑)。
レッドラウダは好走時のような追い切りをこなした(7月25日撮影)
【アイビスSD/プレイズエターナル】
2走前の初めての直線競馬は素晴らしい差し脚を見せることができましたが、前走はスタートで終了。出遅れるという致命傷はまだ直っていなかったようです。今回もこの部分に関しては未知。しかも春開催と違って、開幕週の夏開催はよほどのことがないかぎりは差し切りが難しい馬場。まずはどんな競馬をしてくるか、これでしょう。
状態に関しては、休み明けでも仕上がり上々。もともと時計を出して好走するタイプではなく、4F51.7秒でラスト1Fが最速になるラップを踏めた最終追い切りは高く評価できる内容です。この状態の良さを活かして、終いに徹するのか。それともいつもよりは前の位置を狙って競馬をするのか。そのあたりが着順を左右してくることになりそうです。
プレイズエターナルは最終追い切りは高く評価できる内容(7月25日撮影)
【小倉サマーJ/アップトゥデイト】
夏場にも関わらず、なかなか面白いメンバー構成となった障害重賞。2015年の小倉サマージャンプを制しているだけに、2015年12月以来の勝利を手にするには絶好の舞台ですが、気になるのは昨夏の新潟JSでの大敗。しかし当時は休み明けなのに、最終追い切りがCWコースからの4F時計。結果的にはこれを敗因のひとつと考えてもよいでしょう。
今回は追い切り本数こそ少ないものの、しっかり6Fからの追い切り。ただ、前半のラップが遅くなったことで、4Fでの時計自体は当時のように遅くなりました。この馬の取捨選択がレースでの馬券のデキを決めることになりそうなだけに、この最終追い切りをどう判断するか。普段は障害レースを予想しないウマい馬券ですが、このレースに関しては予想提供させていただこうと思っています。
アップトゥデイトは大敗した昨夏の新潟JSのような追い切り(7月26日撮影)
◆次走要注意
・7/23 2歳未勝利【スカーレットカラー】(1人/1着)
ウマい馬券でも◎を打ちましたが、予想以上に強い勝ちっぷり。デビュー戦からの距離延長でも中団に位置して、差す競馬ができたのは収穫でしょう。マイルで結果が出たということで、重賞の2歳牝馬路線では上位の活躍ができると思います。
[メモ登録用コメント] [芝マイル]最終追い切りトラックのダブル最速なら勝ち負け
◆今週の追い切り特報
・3歳上500万下【サウンドテーブル】
レース予定は次週になりそうとのことでしたが、今週のCWコースでの動きも抜群。ここ最近、とにかく緩急をつけて走れるようになってきたといった感じがします。小倉芝1200mならスピードで押し切れるでしょうし、500万下にいるような馬ではありません。
【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!