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新潟記念は意外と枠順が重要

  • 2017年08月29日(火) 12時00分


◆単勝回収率300%超え!穴の出やすいゾーンはココだ

 今年の新潟記念はフルゲート18頭に登録17頭。1頭か2頭減るかもしれないが、15頭立てあたりでレースとなりそうだ。

 言うまでもなく新潟記念は新潟の外回りコースで行われる。直線もかなり長いし、枠順の有利不利は無いように感じられる。しかし、過去10年の新潟記念を見ると枠順(馬番)はかなり大きなテーマになりそうだ。

 なんとなく過去10年の枠番成績を見たら3枠が複勝率42.1%、回収率が単395%・複242%とかなり好走している。隣の4枠も複勝回収率が128%と高い。

 そこで今度は馬番別成績という形で見てみると、馬番4番から9番はすべて複勝回収率が100%を超えている。これらの馬番は過去10年に2頭以上馬券に絡んだ馬を出しており、それぞれの馬番は7番人気以下で馬券に絡んだ馬を含んでいる(5番を除く5つの馬番は複数含んでいる)。真ん中あたりからちょい内、が穴の出やすいゾーンなのだ。

 これが偶然でないことは外枠馬も観察してみるとよく分かる。13番から外はすべて複勝回収率が20%台か30%台。ひとつ内の12番も48%で高くない。

 12番より外からは7頭が馬券に絡んでいるが、6頭までは5番人気以内馬。うち5頭は3番人気だ。唯一穴と言える9番人気で3着に入ったロンギングダンサーはこのゾーンでは一番内となる12番枠である。

 今年最終的な出走頭数が伸びなかった場合は上記の話が無駄になってしまうが、外寄りに入った馬は上位人気馬を的中頻度のために押さえる、くらいでいいのかもしれない。勝負は真ん中からやや内、だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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