◆意外なところからの優勝馬を狙いたくなる これはデータ予想と呼べるものなのか、それとも単なるエピソードの紹介なのか分からないが、今回は京成杯AHの前走レース別成績に触れてみたい。
京成杯AHに向かうメインルートといえば、やはり関屋記念。サマーマイルシリーズもできたし、出走馬の約3分の1(過去10年では152頭中50頭)が前走関屋記念組である。しかし、この関屋記念組は過去10年で[1-4-5-40]。優勝馬を1頭しか出していない。
では他にもっと優勝馬を出している臨戦過程があるのかというと、実は無いのである。関屋記念の過去10年は優勝馬がすべてバラバラだ。ダービー、安田記念といったGIから長岡S、新潟日報賞という準オープンまで、10のレースから勝ち馬が出ている。
10年の間にレース名や前走レースの施行条件が変わっているものの、レース格・距離・斤量条件(ハンデ戦か否か)・実施週のすべてが同じでレース名だけ違うというケースは含まれていない。いちばん近いケースでも前述の長岡Sと新潟日報賞(ともに新潟芝1400mの準オープン・ハンデ戦)で、これは実施週が1週ズレている。
もっと古くまで対象を広げるとどうか。これは13年前まで広げる必要があり、04年の京成杯AH勝ち馬マイネルモルゲンと08年のキストゥヘヴンがともに前走安田記念ということになる。意外にも関屋記念組ではなかった。
こうなると、今年も「意外なところからの優勝馬」を狙いたくなる。過去10年優勝馬を出しているのは、既に名前を挙げた5レースに加え、七夕賞、クイーンS、朱鷺S(2012年)、東風S、夏至S。
今回の登録馬中、出ていないところでは中京記念、ダービー卿CT、毎日王冠、NHKマイルCなどがある。「出ていないレース縛り」で考えてみると、新鮮な予想ができるかもしれない。
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