▲ローズSを勝利した和田騎手への福永騎手の思いとは (C)netkeiba.com
ミリッサは4着、自分としては決していい騎乗ではなかった
ソウルスターリングが古馬との戦いを選び、アドマイヤミヤビが戦線離脱。一気に混戦と化した3歳牝馬路線だが、また1頭、有力候補が現れ、混戦に拍車がかかった。
レースはカワキタエンカの逃げでスタート。いわゆる“タメ逃げ”ではなく、思った以上にペースが流れた。前半1000m通過は58秒6。あの馬場としたら若干速いかなという流れで、実際レースも縦長の展開となった。そうなると、阪神の外回りにおいてポジション的に有利になるのは外側にいる差し馬で、結果的に一番いいところにいたのが和田のラビットランだった。
▲重賞初出走のラビットランが有力馬を一蹴しての勝利 (C)netkeiba.com
ラビットランは、自分がエンヴァールで2着した中京の500万(7月22日・芝1600m)で直線一気を決めた馬。父は、北米のリーディングサイアー・タピット。ダートのイメージが強いし、実際、日本で走っている馬もダート馬が多いなか(ラビットランもデビューから3戦はダート)、自分のなかに“タピットらしからぬ切れ味”として印象に残っていた馬だった。
ローズSは流れが向いたとはいえ、外からまとめて差し切った勝ちっぷりは、力がなければできない芸当。“ハマッた”という言葉では片づけられない能力を示したと思う。