▲セントライト記念を勝利したミッキースワローと騎乗した横山典弘騎手(撮影:下野雄規)
菊沢くんにとっては勉強になった一戦だと思う
ローズS同様、セントライト記念でも新興勢力が既存勢力を一蹴。1000万条件馬のミッキースワローが、皐月賞馬アルアインを並ぶ間もなく差し切った。
ミッキースワローについては、以前から調教で難しい面をみせる馬だと聞いていた。伝え聞いた範囲では、「だから調教から跨り、癖を知っている菊沢(一樹)くんがずっと手綱を取っている」ということだったが、秋からはノリさん(横山典騎手)に乗り替わるということで、どういうレースを見せてくれるのか、その走りに注目していた1頭だった。
それまで後方からの競馬が多かったからか、馬自身、スタート直後はあまり行く気を見せなかったが、ノリさんが少し促しつつ内目に誘導し、そこで流れに乗せた。一番のポイントは、1コーナーから2コーナーにかけてのポジション取り。アルアインの直後にいた内田さん(プラチナヴォイス5着)がほんの少し外に出た隙に、ノリさんがそのスペースに入り、アルアインの右斜め後ろを確保。結果的に、その隙を見逃さなかったことがすべてだったと思う。