▲「ここまでの馬場は記憶にない」史上最悪レベルの“極悪馬場”で行われた菊花賞(GI)を振り返る (C)netkeiba.com
また1頭、凱旋門賞に可能性を秘めた馬が誕生した
史上最悪レベルの極悪馬場で行われた菊花賞。レース後、ユタカさんとも話していたのだが、お互いにここまでの馬場は記憶にないほどだった。
当日の朝の時点で、内側にはすでに水が浮いていたが、蹄跡が増えるにつれてその穴に水が溜まっていき、午後には内側のあちこちに水溜まりができていた。蹄跡が少ない外目には水溜まりはないから、必然的にみんなが外を回る状況に。実際、どれほどの重馬場巧者であっても、あれだけ水の浮いた内目の馬場をスイスイ走ることはできないだろう。
勝ったキセキは、自分も騎乗経験があるが、少々折り合い面に課題がある馬で、正直3000mはどうなのかなと思っていた。が、終わってみれば2馬身差の完勝。勝因はいくつか考えられるが、後方からいく馬にとって、良馬場の京都外回りでは厳しいあのコース取りも、あの日は外を回ることが不利にならない馬場だったこと、そして何より馬場適性。思えば、