「このコラムを始めて約3年半が過ぎた。ファンにもっともっと競馬の面白さ、奥深さを知ってもらいたいという一心で、レース回顧やQ&A、その時々で旬の話題などを取り上げてきたが、ここにきて、文字で伝えるべきことはだいぶ伝えられたのではないかという思いに至り、このあたりで少し、あり方自体を見直してみたいと考えている」(「祐言実行」2017年09月20日より)
福永騎手のそんな思いを受けて、バナーのデザインも一新し、コラムをリニューアルする運びとなりました。新しい「祐言実行」では対談や動画、イベントなど、毎回様々な企画をお届け。“より素に近い”福永騎手を知っていただくと同時に、騎手の魅力、競馬の魅力を幅広くお伝えできたらと思います。なお、人気コーナーの「レース回顧」などは、タイミングを見て盛り込んでいく予定です。
記念すべきリニューアル第一弾は、俳優の東出昌大さんをお迎えしての豪華対談。“プロの条件”と題し、それぞれの世界の第一線で活躍を続けるふたりの信念に迫ります。
(構成:不破由妃子)
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「東出くんからは、馬と馬にまつわる人たちへの愛情がすごく伝わってくる」
福永 今日はお忙しいなか、ありがとうございます。東出くんは競馬番組(テレビ東京系『緑の中の詩』)のナビゲーターをされていて、去年、僕のところにも取材にきてくれて。以来、もっとお話ししてみたいなぁと思っていたんです。だから、今日という日を本当に楽しみにしていました。
東出 こちらこそ、こういう機会を設けていただいてありがとうございます。あのときはダービーの特集でしたね。競馬ファンとしてお聞きしたいことがいっぱいあって、実際にいろんなお話を聞かせていただいて、すごく楽しくて幸せな時間でした。
福永 僕も東出くんには聞いてみたいことがたくさんあってね。あのときは東出くんがインタビュアーだったけど、今日は僕がいろいろ聞いちゃおうかと。
東出 僕も福永さんにはまだまだお聞きしたいことがたくさんあります。なんでもお答えするので、ざっくばらんによろしくお願いします。
福永 さっそくだけど、競馬を好きになったのはダビスタがきっかけだったんですって?
東出 はい。きっかけはダビスタでしたが、その後は競馬が持つドラマ性にどんどん惹かれていって。
福永 どこでそういうドラマ性に触れたの?
東出 小学生高学年の頃、トウカイテイオーやオグリキャップのビデオを中古屋さんで買ってきて、何度も何度も観ているうちに心が動かされた感じですね。
福永 小学生の頃からとなると、29歳にして十分年季の入った競馬ファンやね(笑)。
東出 そうなんです。それ以降も、サイレンススズカを好きになったり、最近ではジャスタウェイが好きでしたね。そういえば先日、仕事で社台ファームにお邪魔したんですけど、思いがけずディープインパクトに会えて、ちょっと興奮してしまいました(笑)。
▲福永騎手が騎乗した、ジャスタウェイの2014年ドバイデューティフリー優勝時(撮影:高橋正和)
福永 あそこはすごいからね。スーパーホースが勢ぞろいしてるから。ジョッキーの取材だけでなく、牧場とかにも行ったりしているんですね。