◆4コーナーでの通過順がひとつの目安 ジャパンカップは、前走で先行していた馬が弱いレースである。
なにをもって先行と定義するかという問題はあるが、例えば前走における2コーナーと4コーナーでの通過順を基準としてみよう。
両方とも4番手以内か5番手以下かというのがひとつの目安になる。2コーナー4番手以内だった馬は過去10年[2-0-1-17]で回収率は単29%・複20%とかなり低い。4番手という区分けは実は恣意的なもので、前走2角5番手でかつJCで単穴をあけたスクリーンヒーローがいるので、5番手以内とすると回収率は単146%・複38%となる。ただこれでも複回収率はかなり低い。
2コーナー5番手以下だと[8-8-8-77]で回収率は単91%・複85%。これを6番手以下とした場合でも勝率と複勝率は4番手以内の馬、あるいは5番手以内の馬を大きく上回り、複回収率についても同様である。
4コーナーを基準にした場合でも結果は同様。4番手以内馬は[2-0-2-23]で単21%・複18%とかなりの低い回収率。スクリーンヒーローを拾うために5番手以内としても単126%・複52%で複は低い。一方で5番手以下は[8-8-7-71]で単98%・複90%。スクリーンヒーローを外して6番手以下とした場合は[7-7-5-65]で単61%・複84%。勝率・複勝率は5番手以内馬よりも上回っている。
キタサンブラックは昨年この傾向を覆して勝っているし、今年はイン捲りの競馬だったので2角では後ろにいたことになる。ただサトノクラウンの4角(2番手)、京都大賞典最先着のトーセンバジル(通過順3-2-2)、そしてなによりレイデオロ(通過順4-3-3)が条件にひっかかる。
これらの馬を買ってはいけないというわけではないが、これらの馬ばかりの組み合わせになるのは避けたいところ。そう考えると他の馬を軸とし、これらの馬をヒモで、という考え方もあるだろう。
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