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データ派としてはあの馬だが……

  • 2017年12月05日(火) 12時00分


◆5番人気以内の前走1800m組が魅力

 阪神コースが改修されてリニューアルオープンしたのが06年の秋。以降、阪神JFは11回行われている。

 前走距離別に見ると、ファンタジーSもあるので1400m組が90頭と多く、次が本番と同距離の1600mから来る馬で72頭。以下1200m組20頭で、1800m組というのはそれより少ない15頭しかいない(他に2000mの京都2歳Sから来た馬が1頭)。

 しかしこの1800m組は、ウォッカ、トールポピー、レッドリヴェール、ソウルスターリングと4頭の優勝馬を出している。[4-0-0-11]と極端な結果になっているが、来るときは勝ちきれるというのは魅力だ。2、3着が無いにもかかわらず、複勝率でも1600m組などを上回っている。

 1400m組や1600m組にはもともとチャンスが薄そうなのにGIに出走したいというニュアンスで出てくる人気薄馬も多いので、5番人気以内だけに絞ってみるとどうか。1400m組[2-3-4-12]、1600m組[5-4-3-14]、1800m組[4-0-0-3]で、これでも勝率はもちろん、複勝率でも1800m組がトップに立つ。実は人気薄をカットする効果は1800m組においてもかなり大きいのである。勝率・複勝率でも1800m組がトップで、単複ともにプラスにもなっている。

 ならばロックディスタウンでよいではないか、という話になるし確かにデータ的にはそうなのだが、同馬は推定1番人気で休み明け。ハズしたときのダメージが大きい馬なので慎重に扱わねばならない。同馬に想定していなかった問題点が無いかどうか、週末までじっくり考えつつ準備するつもりだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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