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堅実にいきたい日経新春杯

  • 2018年01月09日(火) 12時00分


◆前走オープン好走馬が少ないのが最近の傾向だが…

 日経新春杯の登録馬を見て、やや寂しいと感じた人もいることだろう。

 フルゲート18頭に対して登録は13頭。うち条件馬が3頭、前走オープンで9着以下に破れていた馬が5頭で、そのうち3頭は8走以上連続で馬券に絡んでいない。

 しかし、前走オープン好走馬が少ないというのは最近の日経新春杯の傾向でもある。時期が中途半端なのか、ハンデ戦ということで条件馬かオープン入り間もない馬の目標になりやすいのか。

 前走オープンで馬券に絡んでいた(3着以内)馬の出走数は、11年に5頭いたのを最後に12年以降は3頭以下が続いている。昨年と15年は1頭しかいなかった。

 ソールインパクト、ミッキーロケット、ロードヴァンドールと3頭いる今年は、まずまず及第点というところなのだ。むしろオープン特別好走馬を含まないぶん、充実しているくらいである。

 そして、軸にすべき馬はこの中にいる。過去10年、前走オープン3着以内でかつ1〜3番人気に推された馬は[4-5-1-3]で回収率は単120%・複128%。ファンから見て明らかによさそうな馬は、ハンデと関係なく好走している。

 前述の3頭中2頭が3番人気以内に入ってくる場合は、人気上位の馬を取りたい。該当1頭だった昨年と15年は別として、該当3頭だった12,13,14,16年はいずれも人気最上位馬が最先着して馬券に絡んでいる(12年のように該当馬で1〜3着独占だった年もある)。ハンデ戦だが紛れない、というのが日経新春杯だ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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