過去30年、皐月賞をファンの支持通りの1番人気で制し、2冠目の「ダービー」に出走したのは、75年カブラヤオー、83年ミスターシービー、84年シンボリルドルフ、91年トウカイテイオー、92年ミホノブルボン、94年ナリタブライアン、03年ネオユニヴァース、この7頭しかいない。この7頭、ダービーでも1、1、1、1、1、1、1着。パーフェクトだ。
ただし、こういう年、相手にも有力馬が連対するとは限らないのがダービー。ディープインパクトが強い勝ち方をした皐月賞、相手は12番人気のシックスセンスだった。シンボリルドルフのダービーでは、20番人気のスズマッハが相手。ミホノブルボンの年は16番人気のライスシャワー。ナリタブライアンの年も続いたのは4、10番人気の馬だった。
強い馬が圧勝すると、98年スペシャルウィークの5馬身差2着に14番人気のボールドエンペラーが台頭した例がある様に、相手には伏兵中の伏兵が浮上することが多い。
プリンシパルSと、京都新聞杯。両レースから2頭ずつ(おそらく)、合わせて4頭がダービー出走が可能となる。大駆けしそうな伏兵には目を光らせておきたい。
東京11Rのビッグタイガーは福島で、豪快な勝ちっぷりを示してぶっちぎってきた。中央でも狙いたいと考えていたら、先週、全兄のビッグゴールドが天皇賞(春)で2着に粘ってしまった。先週の今週だから、弟のビッグタイガーがある程度走れてしまうのは仕方がないが、この馬、兄より切れる。全兄ビッグゴールドは4年前のこのレースを2着している。既に東京の実績は2回、ともに上がり34秒台で2、3着している。2000mもベストだろう。
京都新聞杯は、前走あたりから、まるで動きが変わってきたインティライミに注目。シーザリオと同じスペシャルウィーク産駒だ。こちらは人気だが、ここを勝てるようだと(アドマイヤフジを相手に)、ダービーでも好走の可能性が出てくる。