▲左から和田竜二騎手、福永祐一騎手、高橋亮調教師
天才の息子、JRA初の女性騎手&双子騎手がいることで、一躍注目された“競馬学校・花の12期生”。1996年のデビューから、今年で23年目を迎えました。リーディング上位で活躍を続ける和田竜二騎手と福永祐一騎手、2012年に調教師へと転身した高橋亮師。久しぶりに集まった3人が、時を忘れてじっくり競馬談義を繰り広げます。初回のテーマは『2017年を振り返って』。40歳にしてキャリアハイとなった和田騎手を、福永騎手と高橋師はどう見ていたのでしょうか。(取材・構成:不破由妃子)
【編集部より大切なお知らせ】
約4年間にわたってお届けしてきた「祐言実行」ですが、本企画を持ちまして連載を終了することとなりました。読者の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますこと、ご容赦いただけますと幸いです。本企画の掲載終了後に、最終回として、福永騎手ご自身の言葉で読者の皆様へのメッセージを配信する予定です。長い間お付き合いいただきました読者の皆様に、深く感謝申し上げます。ラスト企画に相応しい『スペシャル対談“花の12期生”の現在地』を、どうぞ最後までお楽しみください。
「和田がユタカさんの上にいるのが衝撃、ものすごく価値があることやね」
福永 今日は忙しいなか、ふたりともありがとう。同期会をしようっていう話はいつも出るけど、なかなか集まれなくてね。だから、今日は久々にいろんな話ができればと。
和田 今さら何を話すねん!
福永 まぁ、そうやねんけど(笑)。改めてさ、デビューしてからもう22年も経つんやなぁって。
和田 今年で23年目やもんなぁ。でも、俺はいまだにデビューしたての気持ちで乗ってるよ。生活も何も変わらんし。
福永 いやいや、去年は一番変わった年やろ? 40歳にしてキャリアハイ(96勝)やし。
高橋 100勝に届きそうやったけどなぁ。でも、そこで届かへんのが竜二らしい(笑)。
和田 せやねん。12月に入ったら全然勝てなくなった(苦笑)。「数字を意識させんなよ〜」とずーっと思ってたんやけど。やっぱり周りがね。
▲2017年7月9日にJRA通算1100勝を達成した和田竜二騎手 (C)netkeiba.com
福永 そうだろうなぁと思ったから、あえて「お前の100勝は誰も気にしてへん。みんなクリストフの200勝に注目しているから」って言ったのに。
和田 俺もそっち(クリストフ)を気にしてくれと思ってたわ。でも、「(100勝する)チャンスは今年しかないぞ」みたいな感じで言われたりして。