◆このグループにダノンマジェスティがいるので悩むところ 今年のきさらぎ賞は10頭立てだが、うち4頭が新馬戦を勝ったばかりの馬というところに特徴がある。新馬→きさらぎ賞は過去10年で8頭しか該当馬がいなかったのに、いきなり1年で4頭だ。
ではそのグループの成績がどうかというと、[0-0-0-8]。うち5頭は5番人気以内馬なので、ちょっと物足りないのは事実だ。過去20年でも[0-0-2-14]。オーシャンエイプスが1.3倍の1番人気を裏切ったのをご記憶の方もいるだろう。この時期の3歳牡馬重賞はこのレースに限らず新馬組が通用しづらくなる傾向にあり、その意味でも過剰評価は避けたい。
今回はこのグループに該当するダノンマジェスティがいるので、扱いに悩むところ。単純に10頭中4頭が新馬組→この比率は過去のレースと違うので1頭くらいは来る→来るとしたらこの馬だろう、という考えも成り立つ。実際、きさらぎ賞は前走の上がり順位1,2位馬が強いし、まして33.0秒で上がってきたのだから、新馬組から選ぶならこの馬だ。
ただ、個体の魅力でレースの傾向を無視してしまうのでは、データ予想をする身としてはおかしいことになってしまう。個人としては新馬組ではダノンマジェスティだけシルシを回す、ただし軸にはしないという線で考えている。
他の新馬組3頭から敢えて2番目の存在を挙げるならサトノフェイバーかと思うのだが、ちょっと決め手不足のようにも思える。レッドレオンについても同様だ。
ではきさらぎ賞ではどういうタイプが走っているのかというと、500万条件組と未勝利組。特に500万組でキャリアの浅い馬がよい。そうなると同じ人気馬でもグローリーヴェイズのほうということになる。デムーロ騎手のコース成績もかなり良いし、データ的に買いやすいのはこちらだ。
オーデットエールも一応ヒモ穴として押さえてみたい。成績から推せるという感じではないのだが、馬場状態と展開次第で、そして新馬組が走らなかった場合に浮上してくる可能性はある。
未勝利勝ちのラセットは人気にならないだろうが、きさらぎ賞はこういう地味なタイプが穴になる面もある。芝では2,2,1着なわけだし、地味なタイムばかりとはいえ上がり最速をマークし続けてきているわけで、個人的にはちょっと興味のある馬だ。
紹介する順番が後になってしまったが、カツジももちろん有力。距離延長・初距離はさほど問題ではないだろう。極端な上がり競馬になると分が悪いかもしれないが、平均ペースなら上位争いに食い込んでくる。
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