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【和田竜二×福永祐一×高橋亮】SP対談“花の12期生”の現在地/第5回『騎手として調教師として目指す場所』

  • 2018年02月27日(火) 18時02分
祐言実行

▲最後のテーマは「騎手として調教師として、それぞれが目指す場所」


「祐言実行」の最終回企画。最後のテーマは「騎手として調教師として、それぞれが目指す場所」。40歳を超えた今だからこそ思うことがあると、福永騎手と和田騎手。高橋師からは現役騎手を続けるふたりへ、密かな願いを投げかけます。同期の絆を再確認した3人それぞれの、新たな決意とは。(取材・構成:不破由妃子)


怪物級の馬との出会いを追い求めて…


──では最後に、調教師、ジョッキーとして、極めていきたいこれからのテーマや目指すものを教えてください。

和田 僕はもう、どんな馬でも乗りこなすという目標だけやね。

福永 俺も和田と一緒で、まずは技術探究心を持ち続けていくこと。あと、今までもたくさんいい馬に乗せてもらってきたけど、40歳を超えた今、怪物級の馬との出会いを追い求めているところはあるかな。

高橋 それこそ、テイエムオペラオーのような?

福永 そうやね。そういう馬と出会う確率を上げるためには、リーディング上位に居続けることも重要やし、いざ出会ったときに、ちゃんと結果を出せるような技術を身に付けなければいけないから、そこは並行してね。まぁ、技術の追求は、目標というより単純に面白いからね。

和田 うん、馬乗りはホンマにおもろい。

福永 クリストフにしてもミルコにしても、ただなんとなく勝っているわけではなく、そこには確固たる技術の裏付けがある。彼らに追いつくためにどうするべきかはわかっているつもりやから、その差を埋めていけるかどうかはホンマに自分次第で。そこが当面の目標というか、今、自分に課せられた課題なのかなって。

高橋 俺もね、テイエムオペラオーやキタサンブラックのような、17億も18億も稼ぐ名馬を作りたいという気持ちはもちろんあるけど、現時点で目指しているのは、1億円稼ぐ馬を18頭作ること。馬で1億円稼ぐって、けっこうスゴイことだからね。祐一も言ってたけど、怪物級の馬とめぐり合う前に、そうやってコツコツと頑張って、厩舎としての下地を盤石なものにしておきたい。そういえば、竜二は調教師になるんやろ?

和田 それはわからんね。娘が1歳やから、まだまだ稼がなアカンし。

福永 でも、息子がジョッキーになったら辞めるって言ってなかったっけ?

和田 はい、そうなったら辞めます(笑)。

高橋 なんで? 一緒に乗ったらいいやん。

和田 嫌や! 絶対に嫌! だって負かしてしまうやん。俺、優しいからさ、そういうところ気にしてしまう。

祐言実行

▲和田「息子がジョッキーになったら辞める!だって負かしてしまうやん」


福永 負かしたったらええやん(笑)。ストレートで受かったとしたら、デビューは何年後になるの?

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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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