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【浜中俊×藤岡佑介】第4回『子供の自信と大人の自信 本物の“自信”とは何か』

  • 2018年03月14日(水) 18時01分
with 佑

▲騎手として持っておくべき“自信”について、佑介騎手からもらった感動のメールとは?


24歳で全国リーディングを獲り、GIタイトルも多数手にしてきた浜中騎手。実績からも迷いのないレース振りからも、佑介騎手は「よっぽど自分に自信を持ってるヤツなんやろうな」と思っていたと言います。しかし、「本当の僕はコンプレックスばかりでネガティヴ」と浜中騎手。気持ちが折れてしまったという昨年のフィリーズレビューの直後、“自信”について、佑介騎手から感動するメールをもらい…。(取材・構成:不破由妃子)


「自分を信じてくれる人が現れる」


佑介 ハマとこうやって深い話をするようになったのは、リーディングを獲る少し前からだよね。それまでは横のつながりが中心で、俺にとっても「康太の同期」という立ち位置だった。だから、ハマの内面はよく知らなかったんだけど、すごい勢いで勝っていたし、競馬を見ていても迷いがないから、よっぽど自分に自信を持ってるヤツなんやろうなと思ってた。

浜中 いやいや…。僕ね、すごくポジティヴな人間だと思われるんですよ。

佑介 だろうね。いろいろ話すようになって、意外と自分に自信を持っていないことを知って、ちょっとビックリしたもん。考え方もどちらかというと保守的で、「あ、なんかこいつ、人間ぽいな」と思った。何かがあったときも、悪いほうの可能性を先に口にするもんな。

浜中 はい。よく“天真爛漫”とか“強気”とか言われるんですけど、実際はそう見せているだけで。レースの前も、自分の頭のなかにいいイメージを作っていくというより、ダメなイメージばかりを考えてしまうタイプなんです。

佑介 それは昔から?

浜中 そう、昔から。さっきも言いましたけど、本当の僕はコンプレックスばかりだし、そもそもネガティヴだし。みなさんが抱いているイメージとは全然違うんですけどね。ただ、自信は常にあるんですよ。たとえば誰かのレースを見て、「絶対に俺のほうが巧く乗れる」と思うこともありますし。それを自信と言っていいのかどうかわかりませんけど、そういう気持ちは持つようにしてます。そうそう“自信”については、藤岡先輩からめっちゃ感動するメールをもらって…。

──もしよかったら、その内容を教えていただけますか?

佑介 いつも思っていることなんですけど、「自分を信じる」と書いて自信じゃないですか。若い頃の自信は、「自分はできる、やればできる、だから自分を信じて…」という自分の内面から勝手に湧き出してくる自信だと思うんです。でも、そういう自信は、いろんな経験をする過程で失われてしまったりする。でも、そこで踏ん張って頑張っていると……

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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