◆単勝10倍未満の馬がグループとして堅調
コース改修をまたいでいるので無茶な集計ではあるが、気が付けば高松宮記念はすっかり堅いGIになっている。
過去10年で単複を均等買いした場合の回収率は単が31%で複が51%。08年以降の中央平地GI(フェブラリーSのみ11回となる)のうち単勝でこの数字を下回るのは大阪杯、ホープフルS、そして2011年のみ東京で施行の南部杯と、要するに過去10年中1回だけやって堅く収まったレースのみ。高松宮記念は阪神JFと並んでいちばん単が堅いG1となっている。
複のほうは先の1回のみに該当する3レースに加えて天皇賞秋が45%で最も安くなっているが、高松宮記念より下はそれだけ。20以上ある平地GIのうち、単は実質的に堅いほうのトップ、複は2位ということになる。
厳密に言うと、高松宮記念は堅いというよりも上位人気馬が崩れないというイメージ。1番人気馬の成績ももちろん良いことは良いのだが、単勝10倍未満の馬がグループとして堅調ともなっている。
高松宮記念で単勝10倍未満の馬を08年以降すべて買った場合の回収率は単130%・複101%。単は2位のオークスを抑えてトップ。複も1回だけの南部杯と、実質2位の天皇賞春を抑えてトップだ。
もちろん今年いきなり荒れる可能性はあるのだが、短距離路線の構図としてこうなっている可能性もあり、あまり無茶な穴狙いはしづらいかもしれない。