8歳タップダンスシチーは、4歳時までは単なる下級条件の2勝馬だったが、5歳時に3勝してオープン馬となり、それまでの差しタイプからイメージも一新。強気に自分でレースを作る先行タイプに変身した。6〜7歳時は10戦6勝。6歳時のジャパンC独走あたりから一段と強くなっている。
3連覇のかかるこのレースだが、2000〜2500mの中京芝は1、1、1着。2500mでは2分31秒4のレコードを記録し、この2000mでは昨年の1分57秒5は当時のレコード。
まだまったく衰えやかげりの心配はなく、6歳時より相手も楽。同じ59キロなら、同一重賞3連覇の可能性大だろう。タップダンスシチーが強気な先行策をとり、早めにスパートをかけること必至なだけに、相手は差すアドマイヤグルーヴ。絞れば1点だろう。
同じ中京では、10Rの白百合Sの方が見どころの多い好カード。馬券の魅力も大きい。
ダービー出走が夢と終わった東のアスカロンは武豊を配し、同じくエイシンサリヴァンは安藤勝を配してきた。文字通り、残念ダービーのムードになっている。
中心は、エイシンサリヴァン。エンジンのかかりが遅く、いかにも不器用な追い込み一手型だが、4走前の1800mでは、上がり33秒4を記録している。不器用でも、本質は力馬ではなく、本質はスピード能力だろう。
父エルプラドは、サドラーズウェルズ系にしては珍しくアメリカで大成功した種牡馬。 ターントゥ(へイルトゥリーズンの父)のクロスを持ち、芦毛はマームードのそれ。スピード色が濃い。中京の芝1800mなら、さすがにスローはないだろう。追っての味がフルに生きそうだ。このエイシンサリヴァン、いつも坂を上がって伸びてくるように、平坦向きでもある。