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園田時代の小牧騎手は怖かった!? “恐怖伝説”の真相

  • 2018年03月27日(火) 18時00分
小牧太

小牧騎手が“恐怖伝説”に大反論!?


園田時代の小牧騎手は怖かった!? 「小牧太の“恐怖伝説”が知りたい」というユーザーからのリクエストに、小牧騎手が大反論! また、ユーザーからの質問をきっかけに、最近身に付けはじめたという、マル秘アイテムを明かします!
(取材・文/不破由妃子)



僕が“怖い”なんて勘違いやわ(笑)


──昨年は、兵庫の下原理騎手がNARグランプリの最優秀勝利回数騎手賞を受賞されましたね。それに関連して、こんな質問がきています。「下原理騎手が、『デビューした時は小牧太さんや岩田康誠さんのような雲の上の人がいて、少しでも近づければという気持ちでしたが、まさか全国で一番というのは自分でも信じられない』と語っていました。自分を目指していた後輩が全国1位になるというのは、どんなお気持ちですか?」。

小牧 「オサム、オサム」言うて可愛がっていたから、そりゃあうれしいし、素直にすごいなぁと思う。若い頃のオサムは、特別目立っていたというわけではなかったから、ここまで相当頑張ったんやろうなぁと思うし。僕も負けていられんね。

──もうひとつ、園田時代の小牧さんについて質問がきていまして、「園田時代の小牧さんは怖かったという声をちらほら聞いたことがあります。今の穏やかな表情からは想像できませんが、“小牧太の恐怖伝説”があれば知りたいです」ということなんですが。

小牧 いやいや、僕は怖くないよ。だから、怖いエピソードなんてなんもない。「今の穏やかな表情」っていうけど、僕は昔からずっとこんな感じやで。変わらないよ、まったく。昔から自分にしか興味がなかったから(笑)、後輩を怒ったこともほとんどないはずやし…。なんせ僕自身が、曾和先生に怒られてばっかりいたからね(笑)。誰が言うてんのか知らんけど、その人の勘違いやわ。

──下原さんのコメントにもあったように、多くの人にとって“雲の上の存在”だったわけで、近寄りがたい=怖いというイメージだったのかもしれませんね。続いての質問は、「フィギュアの羽生選手が着けたことで有名になった、オーダーメイドのマスクをご存じですか? 1日のうち、何時間か着けていることで、呼吸法が変わって痩せるという特殊なマスクなのですが。小牧騎手の減量の助けになればと思い、メッセージを送らせてもらいました」ということです。

小牧 そのマスクは知らんけど、きっと高地トレーニングと同じような効果があるんやろうね。そのマスクかどうかはわからんけど、たしかに調教であえてマスクを着けている若い子がいるわ。でもねぇ、僕、マスク嫌いやねん。どうしても苦しくなってしまって…(苦笑)。でも、効果があるなら試してみようかな。

──羽生選手が着けているくらいですから、怪しいものではなさそうですしね。良さそうなものがあれば、とりあえず試してみるのもいいかもしれませんね。

小牧 そうそう、新しい試みといえば、今年に入ってマウスガードを作ったんですわ。

──マウスガード? ボクサーが付けているマウスピースのようなものですか?

小牧 まぁそうやね。でも、僕のマウスガードは、上の歯じゃなくて下の歯にカポッとハメるタイプのもの。岐阜まで行って、ちゃんと型を取って作ってもらったんですわ。最近、やっと少し慣れてきたけど、最初はモゴモゴしてしまって、全然喋れんかった(笑)。

──それをジョッキーが付けることで、どういう効果があるんですか?

小牧 もともとはケガを予防するものらしいけど、力が出たり、柔軟性を高めるのにも効果があるみたい。僕も知らんかったけど、海外のスポーツ選手とかはみんな付けてるらしいで。マウスピースを付けているジョッキーはほかにもいるけど、僕のはちょっと違うみたいやね

──そうなんですね。なにか効果を実感されていますか?

小牧 効果は……正直、まだわからん(苦笑)。ただ、マウスガードを付け始めた週に、ワンダーサジェスで勝ったんですわ。翌週、クリスエステソーロで勝ったときも付けてたわ。まぁ、マウスガードの影響があったのかどうか、実際はようわからんのやけどね(笑)。

小牧太

マウスガードを付け始めた週に、ワンダーサジェスで勝ったんですわ

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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