大接戦必至、流れひとつで馬券圏内突入/ダービー卿CT
◆マイルのオープン6戦、すべて人気以上の着順
能力大接近の組み合わせのため、「56.5キロ」「55.5キロ」と、0.5キロの端数がつく馬が4頭も含まれるハンデ戦。こんなに0.5キロ単位の馬が含まれるレースはちょっと記憶にない。大接戦必至だろう。最近10年、半分の5回が「馬単」は100倍以上。「3連単」は、5万円以上〜100万円台が計7回もある。
5歳ストーミーシー(父アドマイヤムーン)を狙いたい。母リーベストラウム(その父ゼンノエルシド)は、1600mで3勝のマイラー。祖母マウントモガミは、AJCCなど9勝(重賞3勝)したカネツクロス(父タマモクロス)の半妹。12勝もした快速ヤマトダケ(父パーソロン)が代表する一族に、現代のアドマイヤムーン。いかにもタフで、渋いスピードタイプなのは血統背景からくるイメージどおりである。
3歳春のニュージーランドT「0秒0差」を筆頭に、NHKマイルCが「0秒5差」。古馬になっての東京新聞杯が「0秒4差」。東風Sが「0秒3差」。そして今年に入って京都金杯が「0秒2差」。2度目の東京新聞杯が「0秒5差」。
オープンの1600mに6回挑戦し、勝ち星こそないもののすべて差のない好走、善戦をつづけている。勝ちみに遅いのは確かでも、その6戦の人気は「14、10、10、6、8、12」番人気なので、マイルのオープン6戦は、すべて「人気を上回る着順」である。
今回は、0秒2差に突っ込んだ今春の京都金杯と同じ「54キロ」のハンデなので、流れひとつで馬券圏内突入が望める。引いた枠順は15番だからまた今度も人気はないが、マルターズアポジー以下の逃げ=先行馬が行ってくれる可能性がある。
マルターズアポジーは、3走前の京成杯AHを今回と同じ58キロで前半1000mを「57秒1→」で飛ばしている。馬場差があるのと、当時ブンブン行った武士沢騎手ではなく、今度はおとなしく乗りそうな柴田善臣騎手だから、そうは飛ばさないと考えるのがふつうだが、ここまで25戦1度もハナを譲ったことがないマルターズアポジーも外の13番枠。強引にでも行くしかないから、緩い流れには落としようがないと考えたい。直線、外から突っ込んでくるはずのストーミーシーの快走に期待する。