◆天皇賞春に強い血統といえば、4年連続で産駒が連対中の… 単行本「勝ち馬がわかる 血統の教科書」をnetkeibaの読者の皆さんにプレゼントいたします(
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=135774)。
本書を読んでもレース前に「勝ち馬がわかる」ことは難しいと思いますが、レース後に勝ち馬の血統を本書も参考にして振り返るのは楽しいですし、当たり馬券につながることもありそうです。
さて、皐月賞。当コラム以外でも、1ヶ月以上前から皐月賞の展望コラムを書かせてもらいました。ただし、ほとんどのコラムではダノンプレミアムが出走する方向。そして、軽い馬場で行われる前提で書いていました。が、「状況」は大分変わりそう。ダノンプレミアムも出走せず。さらに、重い馬場になれば要求される能力の方向性も変わるのですから(そういうことも理解していただき、すべてのコラムを楽しんでもらえるように「血統の教科書」を書きました)。
ここでは重い、タフな馬場の皐月賞を想定します。そうした状況では、ゴールドシップやヒルノダムールのような、天皇賞春に近い方向性が要求される傾向にあります。
天皇賞春に強い血統といえば、ハーツクライ。4年連続で産駒が連対、うち2年は2、3着を占める抜群の相性。
同種牡馬の弱点は、断然人気のような受けて立つ立場では、信頼できないこと。その反面、評価が落ちてチャレンジャー的な状況になれば、一変する魅力も併せ持ちます。また、スタミナ勝負に強い長所を持つ半面、道中で急かすリズムに対応できない弱点を抱える産駒が多いのも特徴。
タイムフライヤーはハーツクライ産駒。近3走中2走で単勝1倍台に支持されましたがいずれも敗退。
母父ブライアンズタイムは皐月賞に古くから相性の良い血。特にタフな馬場、タフな流れを好む血統。近親に天皇賞春の勝ち馬サクラローレル。軽い馬場のスピード皐月賞では厳しい状況でしたが、断然人気からも開放され、タフな馬場にもなりそうな状況は歓迎。
グレイルもハーツクライ産駒。こちらも前走は、単勝1倍台の断然人気に推されるもの7着。サイト「競馬放送局」で公開した最終予想でも同馬の評価を6番手まで下げたのは、初の芝1800m出走に加え、断然人気に推されるから。前走よりも急かされるペースで断然人気はハーツクライ産駒にとって最悪の状況でした。
今回は、前走の急かされるペースを経験できたことで、前走よりゆとりある追走に加えて、理想的なチャレンジャーの立場。状況は好転しそう。近親に中山芝1200mG1勝ち馬ブラックホーク。中山マイル重賞勝ち馬ロジチャリス。
雨があまり降らないようであればジャンダルム。昨年も時計の出る馬場でマイル勝利馬、1800m以下重賞実績馬が1、2着。母は高松宮記念勝ち馬のビリーヴ。サドラーズウェルズ系とサンデーサイレンスの配合では、レコードタイムで皐月賞を勝利したロゴタイプ。
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