■混沌としたダービー戦線に現れた新星
青葉賞が注目される年というのはダービー戦線が混沌としている時。2002年クラシック戦線は有力馬の故障などもあり、皐月賞を制したのは15番人気のノーリーズン。まさにこの年のダービー戦線が混沌としているのは誰の目にも明らかでした。
シンボリクリスエスは新馬勝ちから2勝目を挙げるまで約半年かかったように、少しずつ少しずつ馬が成長していました。この青葉賞ではファンの皆さんに一段と成長した姿を見せてくれるのではないか、という期待が集まり1番人気に推されていました。
青葉賞快勝後に出走した日本ダービーで2着には敗れたものの、この年の秋には天皇賞・秋、有馬記念を制し年度代表馬へと大きく花を開かせたシンボリクリスエス。そのきっかけと言っても良い青葉賞をここで思い出してみましょう。
■ナレーション
長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。