◆内枠から大穴が頻繁に出ているのは御存知の通り 私も毎週このコラムでデータや理屈をこねくりまわしているが、天皇賞春については結局、枠順に尽きると思う。
そもそも、京都は2200mと2400mでも、勝ちきるためには内枠を引いていたほうが有利だ。2013年以降の京都芝2200m・2400mにおける枠番成績は以下の通り。
1,2枠の勝率と単回収率の高さがお分かりいただけるだろう。これだけを見ると7枠や8枠も穴になっているように見えるが、7枠の回収率は馬番7,8番、つまり少なめの頭数の場合によって支えられている。8枠は15番から単勝万馬券が出たりしているが逃げた馬によるもので、「多頭数・外枠・差しか捲りで穴」というのはなかなかない。
3200mのデータは出したところで天皇賞春そのもののデータなわけで、内枠から大穴が頻繁に出ているのは御存知の通り。レースを見ても残り800m・坂の下りからペースが上がって、そこで外を回りつづけるのはしんどい様子が見て取れる。理想は内枠から先行、次は内枠・中団から一か八かのイン突き。差しタイプは上位人気馬が地力で来るパターンはあるが、穴としてその形を狙うのは難しい。