ダートのOP戦。ただし、みんな斤量が重くない。OPで連対実績を持つのはシロキタゴッドラン、10歳のスナークレイアース、テンジンムサシ、ハードクリスタル、ブラックコンドル、ホーマンベルウィン、マルブツトップだが、せいぜい交流GIII重賞かOP特別程度。あまりレベルは高くない。それがハンデ戦で、さすがにもうかつての力は?と思える10歳スナークレイアースが背負い頭なのだから、一波乱必至だろう。
早め、早めに動いて出る馬が多いとみて、軽量テンジンムサシを狙う。昨秋、1000万特別を勝ったばかりで、アルゼンチン共和国杯を2着。今季はやや平凡な成績だが、まだ底を見せたわけでも、壁に当たった訳でもない。OPのペースに追走で脚を使わされる事(アルゼンチン共和国杯は超スローだった)と、体調もう一歩のためのスランプだろう。
前々回からこの馬、最終追い切りを北のC(ダート)コースに変えている。その2走前、6ハロンを77.4秒で動いたように、ダート適性は十分すぎるほどである。父タヤスツヨシはジェニュインなどと同様、サンデーの後継馬の中ではダート向き産駒を送ると同時に、このテンジンムサシは母の父にヨシノスキー。祖母はボールドルーラーの肌にラウンドテーブル。どちらかといえばダートの方がずっと合うだろうという血統背景を持っている。
調教と実戦のダートは異なるが、ダートならそう置かれない可能性もある。丹内騎手に替わって、さらに初ダートとあって人気の圏外だが、大駆けは可能だろう。締まったダートは先行有利だが、切れ味を生かしたい同馬にも不利はない。
中京11Rは、今度が芝2戦目になるワイルドシャウト。東京12Rは、先行ブレーブティックの粘り込みに期待する。最終週、中京は差し馬向きの芝に変わり、逆に東京はインを通った馬の方が雨の影響を受けない。