▲スワーヴリチャードとミルコ騎手、大阪杯につづき2つ目のGIタイトルを狙う (C)netkeiba.com
現在、netkeiba予想オッズで1番人気のスワーヴリチャード。昨年のダービー2着で、早くから素質を見せていた同馬は、今春の大阪杯で見事GIホースに! オーナーにとっても管理する庄野靖志厩舎にとっても、嬉しい初タイトルとなった。この時は「右回り」を心配する声が上がったが、今回は「初マイル」という課題が…。コンビで4戦3勝と抜群の相性を誇るミルコ騎手が、手応えと同馬にかける並々ならぬ思いを語る!
(取材・文=編集部)
東京のマイルは1800mをベストに考える馬が合う
――ミルコジョッキー、よろしくお願いいたします。
ミルコ よろしくお願い致します。
――今回はスワーヴリチャードについて色々聞かせてください。まずは、4月1日に行われた大阪杯でのGI勝利、おめでとうございます。
ミルコ ありがとうございます! 本当に嬉しかった! レースの前には色々な人に「右回りはダメ苦手じゃないですか?」って聞かれていてプレッシャーがあったんだけど、僕自身は右回りも絶対に大丈夫って思ってた。
確かに左回りで結果が出ている馬だけど、阪神の2000mはペース次第で変わります。で、レース前に全ての情報を入れていたら、もしかしたら速くならないかもしれないって思ってた。ゲートでは少しテンションが高くなって、ゆっくりと出てしまったけど、「コーナーの入り口までのスピードを見て」、あのレースをしようって決めたんです。
あとは馬の力を信じるだけだった。本当に強かったし、何よりあの馬の力をGIの舞台で証明できたことが本当に嬉しかった。そして、信じていた通り、しんどくならないレースをした時は手前も綺麗に変えてくれていたし、本当に良かったです。馬主様にとっても庄野先生にとっても、初めてのGIだったから余計に嬉しかった。
▲GI初勝利となった庄野調教師(左) (C)netkeiba.com
▲関係者と抱き合って喜びあうミルコ騎手 (C)netkeiba.com
▲記念の口取りシーン、関係者の顔には笑顔があふれている (C)netkeiba.com
――庄野調教師とは、事前から色々とレースなどの打ち合わせをしたんですか?
ミルコ 先生とはレースについては、あまり話してなかったけど、先生が常に状態を報告してくれていました。「牧場から帰ってきたよ!」とか「乗り出してこうだよ!」って。
その他にも、追い切り以外でも「ミルコ、乗りたいときは言ってね」って優しく声をかけてくれて、キャンターやゲート練習、その他にも色々と僕の感じるフィーリングを聞いて、理解してくれました。