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安達太良S

  • 2005年06月24日(金) 11時33分
 頂点を極めるようなA級馬は別として、普通のオープン馬や高額条件の馬などにはベストの距離と同時に、理想の、得意のコースがある。例えば、宝塚記念だと、サンライズペガサスは阪神芝[4-1-0-0]。

 函館の土曜11R・大沼Sのハードクリスタルは、函館ダート1700m[3-2-0-0]。福島11Rに遠征してきたエドモンダンテスは、福島は初コースだが、コース形態のほとんど同じ小倉ダート1700mでは[4-0-0-0]だったりする。エドモンダンテスの母は、芦毛ではないのにホワイトシルバー(ミルコウジ)。

 ホワイトシルバーはそれは素晴らしい馬で、最後には東京記念や、東京大賞典(ともに大井)を勝っている。北海道の公営を出発に通算10勝したのだが、最初の札幌の未勝利だけは1番人気だったものの、2勝目以降は7、6、1、11、12、10、13、6、5番人気の時に勝っている。目立たない小さな牝馬で、オープンの、それもGI級になってはとても通用するとは思えないからいつも人気の圏外だったが、重賞を3つも勝った。

 その祖母はジェッティ(父ヴィミー)といい、ジェッタ(ニアルーラ)の半妹。ワイルドモア、アサヒエンペラーなどの一族になる。

 小倉と似たコース形態を持つ福島に、わざわざ遠征してきたエドモンダンテスは、おそらく合うだろう「コース適性」を表現している。ダート1700mには1分44秒4がある。先週、先行残りばかりが目立った福島ダート。中舘騎手のオルレアンに、さすがに早めに絡んでいく馬が続出しそうだ。エドモンダンテスの切れが活きる。

 福島10R。芦毛のタイキシルバーは、まだキャリアも浅く、福島芝1200mは1戦1勝のみだが、ミスプロ系の父方に、母方はダンチヒ、ファビュラスダンサー。平坦芝でこその血統構成を持つ。3走前の1分09秒1は出遅れながらの快勝。今回は大幅に時計は詰まる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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